車中泊の旅に持って行くのはクーラーボックス? 車載冷蔵庫(冷凍庫)?

FIREについて

今回の車中泊の旅で持って行こうか迷った物の一つに、車載冷蔵庫(冷凍庫)がありました。
結局は持って行ったのですが、果たして役に立ったのか? 記事にしてみたいと思います。

車載冷蔵庫は必要なのか?

結論から言うと「必須では無いけれど、あれば便利」というのが私の感想です。
最初は「車内で料理をする訳でもないし必要ないか」と思っていました。

私の持っている車載冷蔵庫はBoarucaの一番小さいサイズ(9l)ですが、それでもそれなりの大きさがあり、スペース的には結構車内を圧迫します。

キャンプとは違う為、長時間食材を冷やしておく必要もそんなにありません。
飲み物やスーパーの食材を買うにしても、その日のうちに消費するので普段の買い物用のトートバックで十分と言えば十分なのですが・・・あれこれと持っていくべきか迷った末に、「試しに使ってみよう」と持っていく事にしました。
そして、その判断は個人的には大正解だったと思っています。

車載冷蔵庫の用途や使い勝手は?

私は野菜ジュースを良く飲んでいます(果汁入りの甘いヤツではなくトマトジュースベースの方ですね)別に健康を意識してという訳ではなく、単純に味が好きなので毎日1~2本は飲んでいます。

今回の旅でも「何処でもスーパーくらいあるだろ」と思っていたのですが、「野菜ジューを買うだけにスーパーに寄るのもメンドイよな~」という気もしていたので、スーパーに立ち寄った際にお茶と共にまとめ買いをする事にしたのですが、この野菜ジュースやお茶を冷やすのに車載冷蔵庫が大活躍してくれました。

他にもセイコーマートなどでシュークリームなどのお菓子を買ったりしたのですが、例の「お腹弱い問題」もあって、買ったは良いものの直ぐには食べられないという時にも、車載冷蔵庫があったので常に冷えた状態を維持してくれました。

音がうるさいのでは?

確かに、温度を維持するために頻回にファンが回るので静かな所ならば音が気になるかも知れません。
ですが軽ワゴンは高級ミニバンなどのように遮音性が高い訳ではありませんので、運転中は全く気になりませんでした(ロードノイズ等の方が遥かにウルサイ!)

クルマを停めている間は電源が切れているので、そもそもファンが回りませんし、保冷性もヘタなクーラーボックスよりも高いので、電源なしで庫内の温度は予想以上に上昇しません。
結局、旅をしている間にファンの音を意識した事は一度もありませんでした

保冷性はどうなの?

先ほども書きましたが、保冷性はヘタなクーラーボックスを上回ります。
夜間などはクルマを停めてエンジンも切っているので、当然車載冷蔵庫の電源も落ちている状態なのですが、それでも翌朝まで「それなり」に庫内は冷えた状態を保ってくれます

最初は最低温度の-20度に設定していたのですが、翌朝に野菜ジュースを飲もうとした所、凍ってしまっていて飲めなかったので-10度に設定し直しました。
電源を落とした状態でも翌朝まで凍った状態を維持してくれるって、結構スゴイと思いませんか?

-10度に設定してからは、毎朝冷えた野菜ジュースを飲めましたし、前日に買ったけれど食べられなかった菓子類なども美味しく食べる事が出来ました(ちなみに庫内温度は5度程度になっていました)
それでも限界はあるので、例えばアイスなどは-20度に設定したとしても翌朝まで溶けずにいるとは思えません。

消費電力はどれくらい?

車載冷蔵庫と共に持っていくか悩んだのがポータブル電源でした。
私の持っているポータブル電源は、Jakeryのポータブル電源の中では中型の1000w(274800mAh)の物なのですが、試しにとポタ電から電源をとって一晩冷蔵庫に給電してみた日がありました。

まあパソコンやら扇風機なども使っていたので、正確な消費電力がどれ位とは一概には言えませんが、翌朝のポタ電の容量は88%となっていたので、PCやら扇風機やらを使っていた事を考慮すると、10%以下の消費電力だと思うので、何なら携帯型のポータブルバッテリーでも賄える程度だと思います(USB端子しか無い場合は当然給電出来ませんが)

ちなみに、その日の車内の温度は28度(夜)~20度(朝)くらいでした。

9lで容量は足りる?

9lの車載冷蔵庫で入れられる容量はそれほど多くありません。
500mlのペットボトル4本、200mlの野菜ジュース4本、その他コンビニスイーツやらスーパーの総菜少々が限界でした。

ビールなどの酒類を冷やしたり車内調理用の食材を入れたりとか、家族や複数人での旅を考えているのならば、もう少し大きい容量を選んだ方が良いかも知れません。

私の場合は一人旅である事、車内調理はしない予定だったので食材を買わない事、などから必要十分な容量だったと思います。

一応予備にソフトクーラーボックスも畳んで持っていったのですが、ほとんど活躍する場面はありませんでした。何なら買い物用のトートバックの方が使い勝手も良く日常的に使っていましたね。

クーラーボックスか車載冷蔵庫か

一応は私もハードタイプのクーラーボックスも持っていますが、これは考えるまでもなく車載冷蔵庫1択ですね。
大きさもクーラーボックスの方が大きいですし、そもそもクーラーボックスは保冷剤ありきの物なので、長期間の旅には対応していません。

ツールボックスとしてなら使えるのかも知れませんが、同じサイズの普通のツールボックスと比較すると、保冷効果を高める為に壁が厚くなっている分、実際の容量は小さくなるので、その意味でもやはり持っていく必要は無いですね。

1時間程度の保冷で良いならば、わざわざ嵩張るハードタイプでなく折り畳めるソフトタイプで十分です。

車載冷蔵庫おススメの冷却方式は?

車載冷蔵庫の冷却方式は大きく分けて3つだと思います。

・2Wayコンプレッサー方式(AC/DC電源対応)
・ペルチェ方式
・ガス対応3Way方式(AC/DC電源の他、カセットガスも使える)

それぞれメリットデメリットがあり、ペルチェ方式は音が静かな点がやはり一番大きなアドバンテージだと言えますが、冷却温度に限界があり今回のように-10度以下で使うような用途には向きません。

コンプレッサー方式は、冷却能力が高く-26度もの冷却力を持つ機種もあります。
一方で、やはり保冷の為に頻回にファンが回る為に静音性に関してはペルチェ方式には劣ります。

ガス対応方式は、カセットガス一本で24時間冷却出来る能力が魅力ですが(カセットガスの入手しやすさも含めて)、私が使っているような小型の物が少なく、全般的に価格も高い印象です。
半面40lを超えるような大容量の物があるので、キャンピングカーなどに据え置くような使い方はあるかも知れないですね。

ペルチェ方式冷蔵庫

ガス対応(3Way)冷蔵庫

まとめ

今回は迷った末に車載冷蔵庫を持っていって大正解だったと思っています。
現在はクルマのバッテリーに余計な負荷を与えないように工夫されていますし、値段も私の使っているBonarcaの9lタイプならば1万円前後で買えます(現在は少し値上がりしているようですね)

ヘタなクーラーボックスよりも保冷力があり、私が使ってみたケースでは電源供給なしでも、それなりの保冷力を見せてくれました。

用途によって容量のラインナップも多く、冷却方式も自分にあった物を選べば良いと思います。
長期間の車中泊でも常に冷えた飲み物が飲めて、ポタ電などを使えば要冷蔵の食べ物を冷やしておく事も出来るし、その場合の消費電力も(使用環境によると思いますが)それほど大きくなく、小型のポタ電でも十分に対応出来ると思います。

クルマの大きさなどを考慮する必要はありますが、車中泊の旅には是非持っていきたい物の一つだと感じました。

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