車中泊3500kmで感じたスクラムワゴン(エブリィOEM車)の気になったポイント

FIREについて

北海道へ車中泊の旅をして、走行距離は3500kmを超えました。
そんな中で私が個人的に感じたスクラムワゴン(エブリィOEM車)の気になったポイントについて書いてみようと思います。

あくまでも個人の感想です

今回は、私が実際に3500kmを走り12泊した中で感じた、気になったポイントについて率直な感想を紹介したいと思います。

ただし、軽自動車の規格という制約がある点や、北海道という特殊(?)な環境での事なので、私の住んでいる群馬県では普段は感じない事やナビとの相性で感じたストレスなども含まれますので、その点には留意いただきたい事と、あくまでも個人の感想なので今回紹介するポイントがスクラムワゴンの欠点かと言うと、それはまた違うかな? と思っている事も最初に述べておこうと思います。

スクラムワゴン自体は、スペース的には快適に車中泊が出来ますし、税金の安さなどの軽自動車ならではのメリットもあります。
何よりカスタムパーツが豊富にあり、自分好みのクルマに育てていけるなど、車中泊には最適な車種の一つである事は間違いないと思います。

気になった点1:ブレーキがプア

群馬で乗っている時には感じ無かったのですが、北海道のようなアベレージスピードが高い道を走るには、あまりにブレーキがプアです。

北海道では一般道でも車の流れが80km~90km何て事はザラにありました。
当然一般道ですから信号がある訳ですが、制動距離が長い為に信号が黄色になってからブレーキを踏んだのでは停まるのがギリギリになってしまい、少しでもタイミングが遅れると交差点の真ん中で停車するというヤバい状況になってしまいます(本州では、まずこんな問題は起きないと思いますが…)

一時停止も同様で、道路に止まれの文字が書いてある訳でもなく道路脇の標識に気が付くのが遅れると、やはり道路に飛び出してから停まる事になってしまいます。

軽自動車という規格では、どうしてもブレーキ性能に限界がありますし、軽としては大柄なワンボックスタイプ故の車重の重さも制動距離が伸びてしまう要因になっていると思いますが、この辺りは軽自動車の限界で仕方が無いのかも知れませんね。

気になった点2:サスペンションもプア

これも軽ワゴンの限界だと思いますが、サスペンションと車体剛性も普通車と比べると貧弱と言わざるを得ません。

北海道は国道でも補修が凸凹の道も多く、常に車体が揺すられる状態での走行を余儀なくされます。
また雪対策なのかコンビニ等の出入口には関東とは比較にならないほどの段差があります。
不注意に買い物などをしようとすると、車体が大きく揺すられて車内の荷物が転がりまくる事に(涙)

雪対策なのか、道路に10m間隔くらいに溝が掘ってある所では段差を通過する度にドスンドスンと車体が跳ねます。
車体が揺すられたり上下に跳ねたりを繰り返した結果、北海道へ来て5日目には天井収納が限界を迎え、金具ごと外れて落下してしまいました。

天井収納にはタオルケットなどの軽い物しか乗せていなかったのですが、長時間上下に揺すられ続けているうちに限界を迎えてしまったようです。
いや~走行中にイキナリ後方からドッシャン!ガラガラと音が聞こえた時は、一体何が起こったのかと危うく急ブレーキをかける所でした。

気になった点3:良くも悪くも車体が真四角

スクラムワゴンの車体は本当に四角いです。スペース効率を追及した為に圧倒的な室内空間の広さを確保している半面、空力はとても良いとは言えません。
燃費にも影響していると思われますが、走行時に風の影響を受けやすいという事の方が深刻だと思います。

今回の北海道旅行でも何度も怖い思いをしました。
例の「高規格道路」では風に煽られて真っすぐに走れない為、とても高速走行が出来る状態ではありませんでしたし、地球岬へ行く途中の白鳥大橋ではガードを突き破って海へ転落するのではないかという恐怖を感じました。

他にも突風で反対車線まで飛ばされるという事も多々あり、背が高く重心も高い軽ハイトワゴンは、本当い風に対しては弱いと思います。

気になった点4:アクセサリー用のネジの方向

サスペンションの所でも書きましたが、今回の旅の途中で天井に取り付けたネットが落下するというアクシデントがありました。

道路の凸凹等で絶えず車体が揺すられ続け、天井のネットにも継続的に負荷が掛かった結果だと思いますが、金具を取り付けるネジの方向も原因の一つかな? と思っています。

ルーフの形状的に仕方が無い面はあるのですが、どうしても金具を取り付ける方向がやや下向きになってしまうんです(写真だと分かりづらいですが)

これだとネットが揺れた場合に、常に下向きの加重が掛かってしまい、結果的に今回の天井ネットの落下という悲劇に繋がったのではないか? と思います。

元々あまり重い物を乗せようとは思っていなかったし、実際に薄手のタオルケット程度しか載せていなかったのですが、長時間の負荷には耐えられなかったようです。

気になった点5:セーフティー機能

昨今のクルマは、ほとんどの車種に衝突安全機能などの何らかのセーフティ機能が付いていると思います。

スクラムワゴンにも「デュアルカメラブレーキサポート」等のセーフティ機能がついているのですが、基本的にフロントガラスに装着されているカメラに頼る部分が大きいのか、雨や霧など「本当に補助して欲しい」悪天候時には、これらの機能が停止して使えない場合が多かったです。

今回の北海道の旅は、ほぼ全日程が雨だった事などから「セーフティ停止中」という表示が点灯しっぱなしに近い状態になりました。

ほとんど夜間走行はしませんでしたが、オートハイビーム機能の信頼性も低く、あきらかに前方に対向車が来ているにも関わらずハイビームのままという事が多々あり、メーカーでもこれらの機能はあくまで「サポート(補助)」であり「機能に頼った運転はしないで下さい」と注意喚起していますが、確かにその通りだなと実感しました。

おまけ:ナビが最悪

これはスクラムワゴンとは直接関係無い話なのですが、何度も書いてきたように現在使用しているナビは、はっきり言って私との相性は最悪です。

とにかく意味不明の案内が多いのです。例えば単に真っすぐに走れば良いだけの交差点で、直前で細い脇道に入り右折させられるという謎の案内(意味が伝わっているでしょうか?)が頻繁にあります。

また高規格道路などの大きな道へ案内しようとする癖に、渋滞回避の為なのか妙に細い道を走らせられ、本当に苦労しました。

交通情報が更新されました、新しいルートを案内します」というメッセージが発せられた時などは恐怖しか感じません。
「この道大丈夫?」というような細い道をグルグルと回される事になり、民家の庭へ案内された事もありました。

また北海道は本州とは面積が段違いなので、場合によっては距離にして30km、一時間以上もの遠回りをさせられた事もあります。
一体どれ程の大渋滞があったのか? ちなみにナビを信じて迂回ルートを通って大渋滞に巻き込まれたり、反対にナビを無視して元のルートを走ったら何の渋滞も無かったという事もありました。

おそらくナビに最短経路問題のアルゴリズムが使われているのだと思いますが、何やら訳の判らない変数が組み込まれているのだと愚考しているのですが、いずれにしても私には理解不能なナビですね。

お店や観光地などの情報も少ないので、名称ではなく住所で検索する事も日常化していましたし、途中からはナビをオフにしてgoogle map頼りで走っていました。

それでもスクラムワゴンの車中泊は最高

今回の旅での最大のピンチは、北海道から本州に戻ってきた青森で、ネットカフェで一夜を明かそうとしたものの全く眠れず、途方にくれながら何とか道の駅に辿り着き仮眠を取った時だったように思います。

その日、車内でシュラフに潜り込んだ時は、実家に帰ってきたような安心感を覚えて熟睡出来ました。

また、室内の広さから車内でのPC操作も余裕を持って行う事が出来ましたし、今回は換気や火気対策などが不十分だった為に出来ませんでしたが、その点を工夫すれば車内調理も可能かと思います。

北海道では私以外にも車中泊を楽しんでいる方々を目にしましたが、その多くはキャンピングカーであったり、大型のミニバンだったりしました。

家族や複数人であれば、そういった大型のクルマが必要かもしれませんが、私のような一人旅であれば、スクラムワゴンでも十分以上の空間を確保できますし、特にデッドニングなどはしていませんが、それでもテントなどよりも雨や風などの環境要因にも強いので安心感があります。

あまり拘ったカスタマイズはしていませんが、子供の頃に夢見た秘密基地を作る感覚で自分の好きな空間を作る事が出来るので、それも快適に車内で過ごせる要因になっていると思います。

軽自動車ならではの気になる部分はありますが、その点を考慮してもスクラムワゴンは車中泊には最適な車種の一つであると自信を持って言えます。

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