FIRE生活を脅かす悪魔の囁き・・・『明日でも出来る』

FIREについて

相変わらず家に引き籠る日々が続いていますが、最近になって「このままではいかん!」と、今まで見ない振りをしていた事に、ようやく目を合わせなければと遅ればせながら思っています。
それは「明日でも出来る」という悪魔の囁きです。

何故FIREを目指したのか?

皆さんがFIREを目指そうと思った切っ掛けは何でしょう?
都会から離れて田舎暮らしがしてみたい? 世界中を見て回りたい? 海外移住をしてみたい?

色々と目指すものはあると思いますが、共通しているのは何者にも束縛されない自由な時間が欲しいという事ではないでしょうか?

私の場合も、何だかんだ言って自由な時間が欲しいと言うのが一番の目的だったように思います。
自由な時間を手に入れると言っても、それを実現する為には様々な困難があり、家庭を持っている方ならば、家族全員の協力もあったでしょう。

私自身も実感している所ですが、FIREって何となく目指しても決して実現できないと思うし、私は今でこそボッチでいますが、両親を始め色々な人の手助けがあった事は事実ですし、それがなければ現在の状況には至れなかったと思います。

だからこそ、手に入れた『自由な時間』はとても貴重な物だと思うんです

時間を奪う悪魔

そんな貴重な時間を奪う悪魔が日常生活の中に潜んでいます。
それは「明日でも出来る」という「悪魔の囁き」です。

足を痛めてから、家に引き籠る毎日を過ごす中で、私自身もそんな悪魔の囁きに唆されています。
ひょっとすると退職したその日から既に悪魔に取りつかれていたのかも知れません。
そうして気がつけば既にFIREしてから半年、何も成せぬままに悪戯に時間だけを浪費してしまいました。

行きたいと思っていた知人の墓参りに始まり、結局は北海道旅行も実現出来ていません。
それどころか、好きだったキャンプにも1度しか行ってないという衝撃の事実。

今までも「このままではマズい」と思ってはいたのですが、そこから目を反らして日々を怠惰に過ごしてきました。

人間の一生なんて、長いようで短いものだと思います。
私の場合は、身体が動くであろう健康余命は約10年ほど、実際にはもっと短い可能性が高いです。
そのうちの20分の1を無駄に浪費してしまいました。
時間を奪う悪魔、本当に恐ろしいです。

「明日でも出来る」は一生出来ない

まあ、一生出来ないは言い過ぎかも知れませんが「明日でもいいか?」と思った事は、ズルズルと先延ばしにされてしまう事が多いかと思います。

仕事や学生ならば期限が決まっていますから「後でも……」と思っても限度があります。
ただFIREして、全てを自分で決めて良い環境になると、期限など有って無いような物なので、事実上「永遠に期限を延長」する事が出来てしまいます

家庭を持っている方ならば、家族からの指摘されて動き出すという事もあるかも知れませんが、私のようなボッチ暮らしだと本当に永遠にダラダラと過ごせてしまうのです。
「明日でも良いか」と思ってしまったら、本当に一生出来ない事だって有り得るんですよ。

しかも、この悪魔は「このままでいけない」と動こうとする度に、しつこく耳元で囁くんです「いや明日でも出来るでしょ?」と。
私は、そんな悪魔の囁きに負けて、色々な事をズルズルと先延ばしにしてきました。

思えば、今こうして家に引き籠っているのも「足が痛い」は単なる言い訳で、悪魔の誘惑に負けてしまっている証拠なのだと思います。

やはり「明日でも出来る」という悪魔の囁きに耳を貸してしまうと「一生かかっても出来ない」と言ってしまっても良いのかも知れません

恐ろしい習慣

私はどちらかと言うと、物事を先に済ませてしまわないと落ち着かない性格でした。
子供の頃の夏休みの課題なども、日記などを除いては最初の数日でほぼ終了させていましたし、仕事での提出物も期限の遥か手前で準備しておく事が多かったです。

業務統計やら被ばく線量管理なども日々データを更新して、何時提出を求められてもその時点での集計が出せるようにしていました。
これは真面目とかいう問題ではなく、そうしておかないと落ち着かない神経質さから来るものだったと思うんです。

そんな神経質さが、精神を病む要因の一つであったのかな? なんて考えていた時期もあったのですが、「明日でも出来る」という悪魔の囁きに耳を貸してしまうと、日常生活の全てに関して「後でもいいか」という感覚に陥ってしまい、中途半端に放置しておく事に無関心になってしまうという、恐ろしい習慣の変化が起きてしまいます

悪魔は生活リズムを破壊する

そんな悪魔の囁きに身を委ねてしまうと、生活の全てが怠惰になってしまい特に、生活リズムが深刻な影響を受けてしまいます。

私の場合、FIRE生活を始めた当初は、仕事をしていた時の生活サイクルを壊さないようにと心掛け、朝昼晩の食事時間にはじまり、午前も午後もブログを書いたり調べ物をしたり、或いは山登りをしたりと、とにかく身体を動かすにしろ頭を動かすにしろ、何らかの活動を行おうと思っていました。

特に6月位からは、早朝のウォーキングで身体に酸素を取り込み、活動的な生活を送ろうと考えていたのですが、痛みが出始めた辺りから悪魔が耳元で「無理する事はないよ」と囁くようになり、先生からの「安静にして下さい」という言葉を免罪符に動かなくなり、ウォーキングを止めてしまいました。

そうしているうちに、生活サイクル全てが狂い始め、朝昼晩の食事時間もバラバラ、午前も午後も、ただタブレットを眺めるだけ。挙句は就寝や起床の時間も不規則に。
もう生活の全てが狂っています。

悪魔は健康も破壊する

そんな生活が健康に良い筈がありません。
代謝が落ちてしまったのか、足の状態は一向に回復してくれません。というか爪が伸びなくってしまっているようにも感じるのですが?
頭も霞がかかったようにボーっとして、物事を考える事が億劫になってきました。

おそらく、お年寄りが認知症を発症するのは「アミロイドベータの蓄積が~」とか言うよりも、こうして考える事を放棄する事が大きな要因なのでは?と、最近は思うようになってきました。
今こうしてブログを書いているのも、そんな焦りからくる部分が多いです。

それに、毎日身体を動かさずにいる為か、日常的に熱っぽいような倦怠感を感じます。
「もしやコロナ?」と心配になって熱を図っても平熱。
明日になっても症状が続くようなら病院を受診しようと思っても、症状が継続する事はなく、良くなったり悪くなったりを繰り返します。

ただ、現在のように何らかの作業に集中していたり、外出した時などは症状を感じませんので、ダラダラと無為に時間を過ごしている反動から来る症状なのでは? と考えています。

いずれにしろ自分の心身に少なくない悪影響を与えている事は間違いないので、このままではダメージが蓄積し、想定よりも早い段階で介護が必要な状態になってしまわないか心配です

ちなみに現在は口角炎が出来てしまい、あまり口を開く事が出来ません。
やはり心身に何らかのトラブルが起きているのだと思います。

負のループを抜け出さなくては

家にいると悪魔の囁きに抗う事が難しいので、今は近所の図書館にノートパソコンを持ち込んで作業をしています。

本当に悪魔の囁きは恐ろしいです。
このまま身を委ねてしまえば、FIRE生活どころか本当に介護が必要な寝たきり状態になるのも、そう遠くないのではないかと思っています。

足の痛みがあるとはいえ、以前から低下していた全身の筋力も衰え、少し動くだけでも息切れを起こすようになってきました。
退職してから検査を受けていませんが、おそらく内臓関係にもダメージが出ているであろう事は想像に難くありません。

FIRE生活に入って既に半年、私の人生の残り時間を考えればおよ20分の1を無駄に浪費してしまったと言っても良いのかも知れません。

人生の20分の1……来年には還暦を迎えますので、凡そ3年を浪費したと考えると、中学か高校の3年間を何もせずに過ごしてしまった事になるのか……本当に恐ろしい事です。

一刻も早く負のループを抜け出さなければ!
取り合えず、仕事時代に行っていたTODOリストを作っては消化する習慣を再開してみようかな。

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