FIREを前にしたオッサンが、一番恐れている物…それが認知症なんです。

FIREについて

前回、FIREを目前にして、期待と不安が募っていますという記事を書きましたが、今回は現在の私が最も恐れている事について書いてみたいと思います。
それは「認知症」についてです。

健康こそ最も大きな財産

2020年の大和ネクスト銀行の調査によると、シニア(60歳~79歳の男女)の欲しい物の第1位は「健康」で、以下「お金」「若さ」「家族との時間」と続いているようです。

シニア予備軍(50歳~59歳の男女)の場合は「お金」が第1位で、以下「健康」「運」「若さ」と続いています。

男女で価値観が違うのか、それぞれ欲しい物の順位は違いますが、シニア・シニア予備軍、そして男女共通して「お金」と「健康」が1位と2位を占めています。

それだけ、何をするにしても「お金」と「健康」というのは重要な要素なのでしょう。

母と私の認知症

私の母は、晩年の10年間を認知症との闘いに費やしました。
私も介護という形で母と一緒に闘いましたが、それはもう壮絶なものでした。

特に、私が昼も夜も無いような仕事をしていましたので、母に寄り添う事が出来ず、本当に申し訳なく思っています。

まだ父が存命だった頃に「最近の母さんは少し変じゃないか?」と話合ったのが、母の認知症の初期症状だったのかも知れません。

そして現在、私自身が当時の母と同じような行動を取るようになり、そう遠くない時期に認知症と診断されるのではないか?と怯えています。

母の異変

最初に母の異変に気づいたのは父でした。
買い物でも毎回同じ物(調味料など)を買おうとする。普段使っている物を良く失くす。
そういった事に違和感を感じたのが始まりでした。

母の奇行は日に日に顕著になり、決定的だったのは洗濯についてでした。

晴れた日は、冬でも大抵の物は1日で乾きます。
夏ならば半日も外干しすればカラカラになりますよね?

ですが、母は「まだ生乾きだから」と、外に干した後に室内にも干すようになり、毎日少しづつ室内にも洗濯物が増えていき、父が倒れる直前にはリビングから寝室まで、家中に洗濯物が干してある状態になりました

私の異変

私も、同じものをついつい買ってしまいます。
毎回買い物に行く時は、買い物リストを作っていくのですが、何故か買ってしまうんです。

冷蔵庫を開いて、同じものが使い切れないほど入れてあるのを見ると「何で又買ってきてしまったんだよ~」と、母を思い出して自分もヤバイかも?と感じています。

以前に電子ブックを買い替えたと記事に書いた事があるのですが、自分では失くしてしまったと思い、ずっと探していたんです。

ところが、或る日予想もしない場所から出てきました。
どこだと思います? 何と答えは冷凍庫の中!

職場の後輩から「最近の冷凍パスタは美味しい」と聞き、買い出しの後で冷凍庫に入れようとしたら、底の方に黒いものが……

何かな?と思って取り出してみたら、失くした筈の電子ブックでした
それを見た時は、さすがにゾっとしました。

職場の上司へ退職の話をした時に「アナタは正常な判断が出来る状態とは思えない」と言われたのも、実は仕事上でも奇行が目立ち始めていたのかも知れません。

過去にも一度「これ以上職場に迷惑をかける前に辞めたい」と退職を申し出ていた事もあり、上司からそう言われた時は、結構ショックを受けました

医師の診断

私は以前からメンタルが弱く、精神科に通院していましたので、認知症の始まりではないか?と主治医に相談してみました。

長谷川式スケールという認知症のテストをしてみたところ、かなりヤバイ数値が出てしまい、CTや脳波などで、器質的な疾患が無いかなども調べました。

最終的な医師の診断は、色々な事を考え過ぎて新しい情報が処理できない状態で、認知症の症状とは違うという事でした。

何となくホッとしたものの、本当に大丈夫なのかな?という不安は残っています。

以前にも記事にしましたが、これ以上症状が酷くなる前に、自分の時間を自由に生きたい。
それがFIREを目指す理由の一つになっています。

ブログとYOUTUBE

私がブログを書き始めたのも、自分が自分でいられるうちに何か形として残しておきたい。
そんな事を考えたのがキッカケでした。

実はYOUTUBEに動画を投稿した事もあるのですが、やはり精神を病んでいく中で、何か自分の事を記録しておきたいという欲求からでした。
YOUTUBEでは、もっと具体的に認知症についての怯えも吐露しています。

現在は、ブログに力を注いでいる為に、YOUTUBEへの投稿は停止状態ですが、いずれは再開したいなと思っています。

とは言うものの、それも健康でいられればの話ですけれど。

認知症とFIRE

医師の言う診断とおり、本当に認知症の始まりではないのか、実は認知症を発症していて、少しづつ進行しているのか、実際の所は分かりません。

ですが、2025年には高齢者の5人に一人が認知症を発症するというデータもあるそうです。決して私も例外ではないでしょう(平成29年版高齢者社会白書より)

内閣府:平成29年版高齢者社会白書より

毎日、規則正しく活動的に生活し、様々の事に興味を持ち頭を使う。そんな毎日を送れれば認知症予防にも繋がるのでしょうか?

別に認知症を患ったからといって、人生が終わる訳ではありません。
認知症とうまい事付き合いながら、ニコニコと穏やかに老いていく人も見て来ました。

でも、生活に制限が出来てしまうのは確かだと思います。
元気なうちに、今まで出来なかった事をもっとしてみたい、色々な事に挑戦してみたい。
私にとって、FIREはその為の手段の一つなのかも知れません。

でも……焦り過ぎなのかな~と思う時もあります。

何とか退職の目途もたちましたので、これからは自分のペースで、ゆっくりと毎日を送れたら良いな。

FIREしたら…休日も翌日からの仕事を気にしながら過ごす日々から抜けだして、「明日はもう少し庭をキレイに出来るかな?」「明後日は少し遠くへ出かけてみようかな?」「来週は昔世話になった人の墓参りに行けたら良いなぁ…」

そんなちょっとした幸せを積み重ねる、日々が送れたら良いんですけどね~
人生は有限ですから、毎日を大切に生きたいです。

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