サイドFIREへの道 アラ還オッサンの再就職事情について

FIREについて

ボッチなオッサンはサイドFIRE(セミリタイア)を目指して、現在求職活動中ですが、アラ還のオッサンに働き口はあるのでしょうか?
ハローワークなどで聞いた再就職事情について少し書いてみたいと思います。

アラ還でも就職先はあるのか?

結論から言ってしまえば「なりふり構わず何でもします!」と言う事であれば、就職先が無い訳ではありません。
ですが「せっかくFIREしたのだし自分のやりたい事をしたい」という気持ちもあります。

ただ……正直に言って自分の望んだ仕事に就く事は、よほどの幸運に恵まれない限り不可能だと感じました。

求人そのものは結構あるのですが、私の年齢で出来る仕事は限りがあります。
そして、この仕事は良いなと思える求人は、やはり人気があるので求人倍率が半端ないですね。
先程も言ったように、よほど運に恵まれるか縁故採用(まあコネですね)でも無い限り再就職出来る可能性は低いと思います。

国も高齢者の働く機会を増やす政策を打ち出していますが、実際にはそれまで勤めていた会社に継続して雇用してもらう事が中心で、一度リタイアした後に再就職活動をしようとすると、厳しい現実が待っていると言わざるを得ません。

求人倍率の高い仕事

例えば、金属製造加工(まあ仕事内容は多岐に渡りますが)などは比較的求人倍率が高く、有効求人倍率は4.00ですので、再就職に付ける可能性が高い仕事と言えるかも知れません。
しかし、一般事務作業となると有効求人倍率は0.33と三人に一件しか求人が無い事になり、さらに年齢的な競争力を考えると、まず就職出来る可能性は不可能と言えるかも知れません。

年齢関係無くという事であれば、接待・給仕なども求人倍率は高いですが、やはり年齢がネックになりますし、業務内容も厳しい条件が付加されていたりと、就職するにはハードルが高いと言わざるを得ません。

まあ、そんな贅沢に仕事を選んでいたら、働き口なんて見つかる訳もないので、本当に生活に困窮しているのであれば、先ほども言ったように「なりふり構わず何でもします!」という覚悟が必要と言う事ですね。
求人大手のリクルートでも、その辺りは研究…というか、情報発信をしているようです。

手に職があれば大丈夫?

何等かの専門技能や資格を持っていれば、再就職に有利になると思われるかも知れませんが、資格や技能の内容によっては寧ろ就職の選択肢を狭めるだけで、何の役にも経たないと覚悟しておいた方が良いと思います。

例えば、医療系の資格についても、需要があるのは医師・看護師・薬剤師などで、私のような放射線技師はあまり求人がありません。

新卒ならば、医療系の資格は就職の強力な武器になると思いますが、私のようなアラ還になってから仕事を探そうとしても、未だ60歳定年制の医療機関が多い為、募集の多くは59歳までという年齢制限があり、ほとんどの場合はそこで切られてしまいます。

資格があれば良いって訳じゃない

これは放射線技師限定の話になりますので、他の技術職の参考になるかは分かりませんが、放射線技師資格を持っているだけでは市場のニーズに応えられない事も多いのです。

例えば、私の年齢でもマンモグラフィー(乳房撮影)の認定資格を持っていれば比較的就職に有利ですが、オッサンはマンモグラフィーを始めとした婦人科系の撮影は、やはり同性の方が良いだろうと認定を受けませんでした。

また放射線技師だけでなく、第1種衛生管理者の資格なども一応持っていますが、就職には一切役に立ちません。

他にも、例えば同じMRI(核磁気共鳴撮影)でも、求められる技能はピンキリで、高度な専門知識が求められる医療機関も多いですね。

「一般撮影の技術が無い技師が取ったMRIは見ていて不快になる」と酷評する放射線科医の先生に何人かお会いした事があります。
けれど病院の実態としては、MRIなどは殆ど専任で受け持っており、一般撮影などとは分業している所が多いんじゃないかな?

ハードだけど求人の多い介護系

現在、年齢問わず需要が高いのは、やはり介護系だと思います。
一時期は、介護施設でも介護福祉士やヘルパー2級など、一定の資格を持った人材を採用条件にしている施設が多かったようですが、深刻な人材不足の中で、資格の有無に関わらず採用している施設も多いですし、介護職の研修も多く開かれています。

私の母が入所していた施設も、人員不足の為に施設基準をクリアする事が困難になり、介護施設から有料老人ホームへと転換しました。
母に面会に行く中で、仲良くなった職員さんから色々と話を聞く機会も多かったのですが、本当に介護施設の人員状況は深刻なようでした。

介護系は、有力な再就職候補の一つだと思いますが、体力的にも精神的にもハードな仕事なので、今の私に務まるのか不安なのと、拘束時間の長さがネックになる求人も多いです。

病院で働いていた時と同様、休日も夜も昼も無い生活に戻る事になると思うと、やはり腰が引けてしまう部分がありますね。

今後のFIRE生活

色々書いてきましたが、本当に選り好みをしていたら、何時まで経っても再就職など出来ないので、「何でもやるゾ!」という覚悟を決めるか、あまり再就職を焦らずに、どう社会との繋がりを保っていくか(仕事だけが社会との繋がりでは無いとも思いますので)考えるのか、もう少し自分と向き合ってみようと思います。

幸い大きなトラブルが無ければ、このままフルリタイアしても何とか生活は出来そうなので…

せっかく、長い時間をかけてFIREを達成し、これから第2の人生をスタートしようとしている時に、焦って選択を誤ってしまい、再び精神を病むような自体に陥ってしまったら本末転倒も良いところですからね(^^;

コメント

タイトルとURLをコピーしました