老後破産? 孤独死? ボッチなオッサンは老齢期をどう生きる?

FIREについて

オッサンは、後2年ほどで還暦を迎えようとしています。
現代では老人と言うには早いかも知れませんが、ひと昔前なら「赤いちゃんちゃんこ」を着た立派な「おじいちゃん」です。
ボッチのまま、これから老齢期に入る事に不安は無いのか?

結論から言ってしまえば、不安と向き合うには「危機に陥った時にどう対処するのか?
そうした事を学ぶのが一番だと考えています。

今日は私の考える「危機への対応」について幾つか紹介したいと思います。

孤独な老人の末路?

下流老人などという言葉があるように、金銭的に困窮する高齢者は珍しくありません。
私だってFIREだとか言っていますが、いつ破産したっておかしく無いと思っています。

テレビのドキュメンタリーや、ノンフィクション書籍などでも、悲惨な事例が取り上げられていて、自分がそうなる可能性を考えると不安を覚えます。

特に一人暮らしの高齢者の場合、悲惨な状況から抜け出せず、場合によっては人知れず命を落とす(孤独死)なんて事もあり得ます。

病院で働いていても、そうした事例に良く遭遇しますので、決して他人事とは思えません。

知恵を付けよう

金銭的に困窮する事は高齢者に限らず、誰にでも起こり得る事です。
しかし、そうした人の多くは、セーフティネットの存在を知らず、その活用方法も知らない場合が多いように感じています。

本当に困った時に役に立つのは、そうした事態を乗り越える為の知識と行動力なのではないかと思うのです。

生活保護などの公的なセーフティネットだけでなく、生活困窮者を支援しているボランティア団体の存在や、そうした人たちとの連絡方法なども、あまり知られていないのが実情だと思います。

但し、貧困ビジネスとも呼ばれる、他人の生活保護費を搾取する悪質な団体もありますので、信頼できる団体なのかの見極めも必要になってきますが、そうした事は、学校でも会社でも教えてくれないんですよね……(_ _)

やはり、もしもの時を生き延びる知恵を、自分自身で身に着けたいとボッチなオッサンは考えています。

NPOボランティアさんの話

先日、コロナ禍で仕事を失った人達を支援しているNPOの、ボランティアさんから話を聞く機会がありましたが、かなり壮絶な事例も多く、肌寒ささえ感じました。

けれど、実際に活動していても、困っている人からSOSが入る事は少なく、NPOのネットワークで捉えられた人に手を差し伸べているのが実情だとか。

助けを求める事さえ困難な事例も紹介されていて
本当にやるせない気持ちになりました。

把握されていないだけで「更に悲惨が事例が数多く存在している」とも話していました。

おそらく高齢者を含む生活困窮者の多くが、こうしたネットワークの存在を知らず、また、どう接触すれば良いのかも判らないという証明なのかな?と感じました。

保証人問題

何の身寄りもない老人にとって、一番困るのが「保証人がいない」という事です。

家を借りる時はもちろん、病院に入院するにも、介護施設へ入居する事になっても、やはり保証人の存在は必要になってきます。

まあ入院や介護施設への入居の場合はともかく、住む場所を新たに確保するには、保証人がいない場合、相当苦労すると思いますので、現在住んでいる家やアパートに、どれほど不満があったとしても、一定年齢を超えた単身者は転居を考えるべきでは無いと、私は考えています。

先のボランティアさんの話では、強制的に退去に追い込まれてしまう例も、数多く紹介されていましたが…

戸建てやマンションを、全額即金で購入出来るほど資産のある人なら問題ないのかも知れませんけれど……

入院が必要になったら?

先に、入院の場合はともかくと言ったのは、病院にはMSWという医療相談の専門家がいるからです。

「MSWって何?」という方は、こちらを参照してみて下さい。MSW協会のHPです。


身寄りも無く生活に困窮している人にとって、MSWは強い味方になってくれます。使える社会資源が無いかなど、一緒に考えてくれます。

場合によっては「無料低額診療事業」を利用する事も、選択肢の一つかも知れませんが、この「無料低額診療事業」についても、知らない人が多いのではないでしょうか?

もちろんMSWと相談するにしても「一緒に考える」のであって、全て「お任せする」というのはチョット…と思います。

自分の事なのですから「お任せ」ではいけないと思います。
まずは、自分が一番真剣に考えないといけないですよね。

こういった点についても、学ぶ事はまだまだ沢山あるなと、この歳になって改めて痛感しています。

最終的には「学び」が武器になる

リスクコントロールとか言うと大袈裟ですが、やはり金銭的に破綻する事や、大病を患ってしまう、そうした事を常に想定しておきべきだと私は考えています。

今はFIREだ何だと浮かれていますが、何時どん底に墜ちるか未来の事は誰にも判りません

ボッチとは言え、社会的に孤立した状況では、そういった事態を乗り越えていく事は不可能です。
危機に陥った時にSOSを発信する手段を学ぶ事も、重要なのだと思うのです。

それと、そういった事態に陥らないためには、金銭的な面ではやはり家計簿の存在が大きいです。

節約節制だけの人生は楽しくないと思います。
かと言って、分不相応な生活も、逆に肩が凝って生きづらいように思うので、その辺りを家計簿でチェックしていきたいですね。

生活が破綻しないように備えること、万が一の時にはSOSを発信出来る事。
そういった事について、もっと勉強が必要だなと感じています。

ボッチなオッサンが老齢期を生きる。

これからボッチで歳を取ることに、不安が無いと言えば嘘になります。
そう言った不安とどう向き合うのか?というと、そういった事態に陥らないようように知識をつける。
もし陥ってしまったら恥も外聞もなく助けを求める。
それが、私なりの答えになりまです。

健康問題については、現在進行形で問題を抱えている真っ最中ですので、また別の機会に記事を書きたいと思います。

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