「FIREとか言ってた奴…息してる?」・・・ハイ、ちゃんと息してますよ!

FIREについて

最近SNSなどで「FIREとか言ってた奴、息してる?(笑)」と心配してくれる(?)意見が出ているそうです。
おそらく年初来からの株価の低迷で、資産が大きく減少している事を指していると思うのですが、実際の所どうなのでしょう?

FIREを目指す人

一口にFIREを目指すと言っても、それぞれ目指し始めて間も無い人から、既に10年以上も取り組んでいる人もいると思います。
更にはFIREという言葉が一般的で無かった20年以上前から資産運用に取り組んでいる人などもいるでしょう。

20年以上前からインデックスファンドで資産運用を行っているベテランさん(?)は、ITバブル崩壊やリーマンショック、最近ではコロナショックなども経験しているので、現在の株価下落についても「良くある事」と考えているのではないでしょうか?

ひょっとすると「これから更に下がるでしょ?」と更なる下落を想定しているかも知れません。
短期のトレードで資産運用している人の場合「今がチャンスだ!」と思っている人もいるのかな?

一方で、今年から資産運用に取り組み始めた人にとっては、含み損が増えていく事にショックを受けているかも知れませんね。

リセッションの可能性が高まり、大暴落も予想されている現在、果たしてFIREを目指している人は息をしているのかどうか?

今後もFIREを目指す人、含み損に耐え切れずFIREを諦める人、結局の所は人それぞれだと思うんです。

そもそもFIREって?

FIREムーブメントは、ライフスタイルの一つとして2010年代頃からアメリカから始まり世界中に拡がりました。

日本で広く認知されてきたのは、リベ大の両学長や穂高 唯希氏(三菱サラリーマンさん)のブログやYOUTUBEなどが評判になってからのようなので、ここ数年の話だと思いますし、私自身もFIREという言葉を知ったのは最近の話です。

しかしFIREの源流が、ロバートキヨサキ氏の「金持ち父さん貧乏父さん」という書籍の中の「ラットレースからの脱却」という考え方や、「トリニティスタディ」という資産運用に関する研究にあるとすれば、既に1990年代からある事になりますし、資産運用によって経済的に余裕を持った生活をしたいという考え方に関しては、それこそ株取引の歴史まで遡る事になるでしょう。

つまり或る意味でFIREの歴史はとても長く、今年に入ってから程度の下落は過去に何度も起きていますが、その度に破産したり資産運用を諦めた人もいると思いますが、個人による資産運用が数十年と歴史を重ねている以上、FIREという考え方が無くなる事は無いと思います。

過去は過去、未来は分からない?

私が取り組んでいるインデックス投資は、長期運用が基本となります。
今後も世界経済は、何度も上昇と下落を繰り返しながらも、成長を続けていくと考える投資手法になります。

FIREというと、トリニティスタディが頭に浮かぶ人も多いと思います。

トリニティスタディは、トリニティ大学の3人の教授が1925年から1995年までの市場データを元に研究したものですが、幾ら長期間のデータだと言っても、あくまで過去のデータに過ぎず、今後もその理論が続く保障は無いという人もいるかも知れませんね。

確かに過去のデータが、今後の通用するとは限りません。
その点については私も同意見です。
けれど、だからと言って今後は世界経済全体が、延々と後退し続けると考えるのも、根拠の無い話だと思うんです。

アメリカのインフレに端を発した世界的な経済の停滞は、今後どのくらい続くのか予想も付きません。
もしかすると日本の失われた30年のように、30年も続く可能性だってゼロでは無いかも知れません。

そうなってくると、インデックス投資を始めとした株式投資は、資産運用の方法としては不適切な方法と言えるでしょう。

しかし可能性はゼロでは無いけれど、そこに何か科学的な根拠があるのか?と言われれば、そんな根拠(エビデンス)を示せる人もいないのではないでしょうか?

FIREへの道は一つじゃない

結局何が言いたいの?と言われそうですが、もしかすると現在の株式相場の状況を見て、インデックス投資で資産運用なんて間違っていると、ポジションを手放してしまった人もいるかも知れません。
チンタラ長期投資なんて時間の無駄だ!と、短期トレードやFXなどに挑戦している人もいるかも知れません。

私はそれで良いと思うんです。
株式にしても不動産にしても、或いはFXや仮想通貨にしても、どんな資産運用についても言える事ですが、結局のところ投資は自己責任です。
つまり、自分の信じた投資方法に取り組めば良いと思います。

ただし、私の少ない経験からすると、妄信して思考が硬直するのは失敗の元だと思います。

信念を持って取り組む事、状況と自身を冷静に顧みる事の両立。
かなり難しい事だと思いますし、私自身もそんな器用なマネは出来ていません。

けれど、いくら投資は自己責任と言っても、投資にリスクは付き物ですし、私のようにボッチではなく家族がいる方の場合、家族の生活もかかっている訳ですから、リスク管理の為には信念と冷静さ(あと勉強も)が必要だと思うのです。

お前は息してるのか?

私の場合、今回の株価低迷のダメージは大きくありません。
更に言えば今後5割以上の大暴落が来るとしても、それほど心配はしていません。
さすがに25年以上(私の平均余命)もの期間、経済の低迷が続くとしたら、さすがにヤバいですけれど……

何故ダメージが少ないのかと言えば、以前の記事でも書いたように、私のアセットアロケーションが、資産運用のセオリーとしては非現実的な程、生活防衛資金の割合を高くしているからです。

先ほど、FIREへの道は一つじゃないと書きましたが、私は貯金(現金)のみでFIREを目指すというのも、生活状況によっては「有り」だと思っています。

さすがに最低ラインはあるかと思いますが、収入や資産に応じた生活を送り、そうした生活を楽しめる事の方が、より大切だと思うからです。

最初の「FIREとか言ってる奴…息してる?」という問いかけに、「ちゃんと息してるよ」と、私は答えたいですね(^^)v

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