オッサンは58歳でのFIREを目指していますが、私の場合はあちこち寄り道をしてしまった為、こんなに時間がかかってしまいました。
もっと早く、より再現性の高いFIREの方法もあったのでは?と、今では考えています。
まずは安定した職業を
当たり前の話ですが、FIREする為にはお金を貯めなければいけません。
その為には、安定した職業につく必要があると思います。
アルバイトやパートなどの非正規雇用は、この時点でかなり不利な立場にあると言えます。
決してそうした職業を見下している訳でも、その選択を否定している訳でもありません
私のお勧めは、やはり放射線技師や看護師などの医療技術職ですね。
就職先は、ほぼ医療機関か介護施設に絞られてしまいますが、就職活動自体は一般の大学生よりも、遥かにハードルが低くなります。
少なくとも、新卒で数十もの医療機関から採用を断られた!という話は聞いた事がありません。
正規雇用の可能性も高いと思いますし、よほどの事がない限り解雇される心配もありません。
FIREの目標金額は?
これは、その人のライフスタイルによるので一概には言えませんが、総務省の調べによると、単身世帯の一カ月の平均生活費は150,506円という事なので、これを一つの目安にしたいと思います。
月15万円とすると年間180万円、FIREの目安である25年分の生活費は4500万円となります。
ざっくりですが、これを達成する事を目標としてみます。
独身か結婚するのか?
何故単身世帯の生活費を元にしたのかというと、私は、FIREを目指すには、独身(ボッチ)でいる事は、大きな武器になると考えてるからです。
結婚する場合には、夫婦でFIREについての考えを共有する必要が出てきますし、また子供がいる場合は、残念ながらFIREへのハードルは高くなります。
しかし、DINKS(夫婦ともに収入があって子供がいない)が、最短でFIREを目指せる家族構成ではないかとも思います。
とはいえ、58歳でボッチの私には、子供のいる家庭がとても眩しく見えますし、実際に子供がいる人でFIREを目指している人も大勢いますので、その辺りは個人の価値観で決めるべき事かと思います。
FIREへのロードマップ
こつこつとインデックス投資と財形貯蓄をしながら、30歳まで実家で暮らし、30歳からは独り暮らしをしながら、自身の生活スタイルを確立しつつ、少しづつ投資額を増やしていく。
これが40歳でFIREする為の、再現性の高いロードマップであると考えています。
30歳まで実家で暮らす事をお勧めするのは、たとえ毎月の生活費を入れたとしても、やはり借家で独り暮らしをするよりも、遥かにコスパが良いからです。
30歳から独り暮らしをする理由については後述します。
21歳から24歳まで
仮にあなたが、放射線技師を選択した場合、初任給はだいたい手取りで16万から17万円くらいになります。
実家暮らしであれば、毎月8万~9万円を貯蓄に回すなんて事も可能かと思います。
ただし食事や光熱費などを、幾らくらい家に入れるかなど、家族との話合いは必須ですが
実家暮らしの20代であれば、貯金ではなく全額を投資に回す事も、決して非現実的な事では無いと思います。
但し、投資はリスクを伴いますので、あくまでも自己責任である事をお忘れなく!
投資先については、個人的には楽天証券やSBI証券などの、ネット証券のインデックス投信の積み立て投資がお勧めですね。
投資のうち5万円は特定預かりではなく、NISAにする事もお忘れなく。
それから財形貯蓄もお勧めです。
利息は期待できませんけれど、月1万円で始めても気が付くと結構な金額になっていて驚きますよ(^^)
年功序列型の賃金体系をとっている医療機関であれば、35歳くらいまでは、毎年7~8千円程度の昇給があります(今後も年功序列型の賃金体系が続く保障はありませんが)
ですので、最初の3年間は頑張って毎年投資額を増やし、月10万円を目指しましょう!
24歳から30歳まで
月10万円の積み立て投資を30歳まで続けると、平均4%程度の利回りが得られると仮定すると、大体1400~1500万円の資産が築ける計算になります。
その頃までに、独り暮らしを検討してみるのが良いと思います。
何故独り暮らしなのかと言えば、独り暮らしを経験する事で、家賃を始めとした自身の生活費がどの程度なのかを把握する事が出来るからです。
FIREの資金は生活費の25年分と言うのを良く聞きますよね
独り暮らしをしていく中で、自分にとって何が必要で、不必要な出費は何か? などの感覚を、実際の生活の中で養っていく事が、その後のFIREへの道で重要になってくると思います。
自分の生活費を把握したり、不必要な支出を節約したりする為には、やはり家計簿を付ける習慣を持つ事が、一番のポイントだと思います。
30歳から40歳
勤務する医療機関にもよりますが、この頃には大分収入も増えてくると思いますので、月の投資額を15万円に増やしてはどうでしょう?
私の収入は参考にならないかも知れませんが、その頃には大体月の手取り額が、27万~28万円くらいでした。
ボーナスなどがある事も考えれば、月に15万円を丸ごと積み立て投資に回す事も不可能ではありません。
月1万円の財形貯蓄も21歳からの積み立てれば、40歳の時点で240万円となり、ボーナスなども無駄使いをしなければ、それ以外の預貯金も結構な金額になっている筈です。
投資資産が4500万円あれば、資産収入は年4%の利回りと仮定すると、年間180万円(税引き前ですが)。ちょうど総務省の調査した単身世帯の平均支出と同額になります。
預貯金などのキャッシュと組み合わせれば、セミリタイアは十分に視野に入ってくるのではないでしょうか?
私のお勧めは仮面FIRE
もし勤務している医療機関(会社)がそれほど働き辛くなければ、私のお勧めは仮面FIREですね。
仮面FIREとは、いつでも仕事を辞められるだけの金融資産を持ちながら仕事を続ける事を言うそうです。
「自分はいつでも仕事を辞められる」そういった経済的な裏付けがあれば、心理的にも大分楽に働けるのではないでしょうか?
私の場合は精神を病んでしまい、そんな余裕は持てない状況ですが
定年まで働き続ければ、資産総額は軽く1億円を突破しますので、それを目指すのも良いでしょう。
どうですか? 夢が膨らみませんか?(^^)
もし勤務している医療機関(会社)に不満があるのであれば、40歳ならば、まだ転職する事も可能です。
最低限の生活費はある訳ですので、常勤に拘る必要がありませんから。
当直や夜勤などの無い、パートタイムの仕事を探すのも良いですし、それまでに何らかの副業を始めているのであれば、そちらを本業にするのもありだと思います。
私のように定年間際になってからバタバタするよりも、遥かに選択肢は多いと思います。
夢は膨らむけれど
ここまでは、理想的な話を書いてきました。
けれど、現実はそう簡単にはいきません。
毎月一定額を積み立て投資を行う場合、生活そのものは質素になると思います。
程度にもよりますが、友人と飲み歩きたいとか、ローンを組んででも高価な車が欲しいとか、そうした生活がしたいのならば、FIREへ道は遠くなります。
都市部で家を建てたいと思うのであれば、高額な住宅ローンを組む必要があるので、その場合もFIREは遠ざかります。(個人的には都市部に住むのであれば、賃貸をお勧めします)
友人との付き合いも大切だと思いますので「節度を持って」というジジ臭い話しになってしまいますが、月に15万円程度の支出でも楽しめるようなライフスタイルを確立する事が大切だと思うのです。
ですが、そのライフスタイルを守るというのが、なかなか難しいんですよね。
欲望のままに生きるのは論外ですが、修行僧のように欲望を捨てて生きるのは面白くありません。
うまい事、欲望と付き合っていくのがベストなのでしょうけれど、これがまた難しいのなんの。
ただ、忍耐力というほどではありませんが、自分が楽しいと思えるライフスタイルを発見して、それを維持していくのは、思わぬ所で効果を発揮したりします。
それは、株式の暴落時にも慌てない精神力です。
積み立て投資で資産形成を目指すのであれば、動じない精神力というのは大きな武器になると思います。
タバコは厳禁!
最後に、もしアナタがタバコを吸っているのなら、直ぐに禁煙する事をお勧めします。
仮に一箱540円のタバコを一日一箱吸っていたら、20年で400万円近い出費になります。
金銭的な面だけではなく、健康面でのデメリットも大きいです。
タバコは発ガンの危険性がある良く言われますが、ガン以外の呼吸器疾患も相当に辛いものです。
私の勤務している病院にも、ヘビースモーカーだった方が、COPDなどを発症して通院しています。
ほんの数メートル歩くだけでも辛そうな重症の方もいますし、家庭でも常に酸素が必要で(HOTと言います)いつも酸素ボンベを持って行動している方もいます。
旅行やスポーツなどを楽しむのも、かなり制限が出来てしまいます。
呼吸器疾患は必ずしもタバコだけが原因で罹る病気ばかりではありませんが、自ら好んでリスクを高める必要はないと思います。
今は、禁煙外来などもありますので、タバコについては、人生を楽しむ為にも禁煙を検討してもらいたいと思います。
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