FIREを目前して戸惑っています。「恍惚と不安の二つ我にあり…」って感じかな?

FIREについて

FIREを目指しているボッチなオッサンですが、ようやくゴールが見えてきた事で、柄にもなくマリッジブルーのような心境になってきました。
今日は、そんな期待と不安について少し書いてみたいと思います。

FIREへの期待と不安

FIREしたら、生活はどう変わるのだろう? と、FIREが現実味を帯びるに従って、様々な期待と不安が頭を過ぎるようになってきました。

金銭面に関しては、当然ですが「本当にやっていけるのか?」という不安の方が大きいです。

一方の自由な生活に関しても、最も大きな目的だった筈なのですが、実を言うと期待と同じくらい不安も抱えています。

結婚を前にしたマリッジブルーとは、こういう感じなのかな?なんて乙女のような事さえ感じてしまっています(オッサンのクセに気持ち悪いとか言わないで下さいな)

何処にも属さない不安

オッサンは、実力の無さをカバーして余りある、幸運に恵まれた人生を送ってきました。

高校受験、大学受験、就職、転職と全てストレート、浪人という事を経験した事がありません。
つまり、学校や会社など「何処にも所属していない」というのは、人生で始めての経験になります。

不思議な物で、今までは自分を縛る鎖のように感じられてきたそれらが、離れる事が現実味を帯びてくるに従い、自身と社会を繋いでいた命綱のようにも感じられてきました。

手を離した瞬間に、何処とも知れない空間を彷徨ってしまうような、そんな不安感を感じています。

何故にセンチメンタルに?

いきなり何をセンチメンタルな事を……という感じですが、実はようやく退職の目途が立ったのです。

いやあ、5月に退職の意向を示してから実に4カ月!
とにかく話合いが難航し、引き止められて退職届の受け取りを拒否されたり、受け取って貰えたと思ったら破棄されたりと、本当に色々ありました。

何をグズグズしてんだよ!と、自分自身に呆れてしまいます。

とは言うものの、何とか話合いもまとまり、必要な会議も経ましたので、後は9月の理事会の承認待ちという状況になりました。
これで、最短なら10月末での退職が可能となりました。

とは言うものの、やはり条件がありまして、次の人材が見つからなかった場合、今年度末、つまり来年の3月末まで退職時期が遅れる事になります。
果たしてそれまで私の精神が持つかどうか……

まあ、元々来年3月末での退職を目指していたので、仕方無いと言えば仕方無いのですが、退職出来るかどうかさえも見えていなかった事を思えば、かなりの前進ですので、前向きに捉えたいと思います。

自由への期待と不安

話を戻しまして、FIREしたら勤務先から解放される訳ですが、見方を変えれば自分が立っていた陸地を離れ、未知の海へ航海に出るとも言えます。

・・・いやカッコ付けた言い回しをしている場合じゃないですね。

慣れ親しんだ土地から、地図も持たずに出ていくという表現の方が正しいのかな?

今まではナビに従って歩いてきました。
ナビに従って歩くのは、窮屈な一方でとても楽なんです。
でもナビの示す先が、自分の望む方向と違っている事に気が付いてしまったから、ナビの電源を切る事にしたんです。

これからは、自分で目的地を決めて、道順も自分で探さなければならない。
あれほど望んだ自由を得られると思えた瞬間に、自由の持つ不自由さに怯えてしまっている
おそらくは、そういう事なのだろうと思います。

それでもFIREを目指す

これから、手探りの旅が始まります。
現実世界でも方向音痴で、地図の見方が下手なオッサンは、きっと道に迷うでしょう。

でも、FIREする事を止めようとは思いません。

生涯現役時代だと言っても、誰でも必ず定年を迎える日は来ます。
それが、ほんの少しだけ早くなっただけ。

みんな手探りで自分の人生を歩く訳ですから、それをあーだこーだ言うのは臆病者の戯言に過ぎません。

倒産や解雇など、自身が望まない形で強制的に辞めさせられてしまう人だって大勢います。
そんな人達からすれば、私の戸惑いなんて屁みたいな物ですよね。

むしろ恵まれたスタートを切れると言っても良いのかも知れません。

今の場所(FIRE)には、自分の足で辿り着いたという自負はあります。
勿論、自分の力だけでここまで来れたなんて、口が裂けても言えませんけれど。

だからこそ、今までの自分の歩いてきた足跡を無駄にしたくは無いんです。

例えFIRE後の生活が、自分の思っていたのと違うと後悔しようと、資産を食いつぶした挙句に崖から転落する未来が待っていようと、FIREを目指すという方向性は変えません。

これから

以前に、新しいスタートを切る為に、まずは心と身体を休めたいと言っていました。

ですが、自宅がボロボロになっている事に気が付きましたので、各種リフォームも含めて、しばらくは家の事に掛かり切りになりそうです。

長年放置された空き家にしか見えない状態で、ご近所に迷惑をかけまくっていますので(^^;

現在でも時間を作っては庭の整備などをしていますが、本格的に行うのは退職してからという事になりそうです。

家のリフォームについても、予想外に費用が掛かりそうです。
その出費だけで、FIRE計画に支障が出かねない金額になるかも……

それと、今までの生活スタイルを崩すつもりはありませんが、多少なりとも準備が必要な事もあります。

捨てるもの、捨てないもの、新しく用意するもの。
色々と取捨選択が必要になってきますね。

退職が10月になるか3月まで伸びるか分かりません。
でも、FIRE後の生活の為の準備は始めています。

本当に自分にFIREなんて可能なのか?
資金は大丈夫?
そもそも何にも属さない生活ってどういうもの?

色々と将来についての不安は尽きません。

その一方で、遠足を前にした子供のように喜々として準備を楽しんでいるのもまた事実です。
ベルヌールの詩ではないですが「恍惚と不安二つ我にあり」という感じでしょうか?

自分は、選ばれし者だなんて思ってはいないですし、何度も書いているように、何とかFIRE出来るかな?という状況を作れたのも、多くの幸運に恵まれ、多くの人の助力があったからこそです。

そう考えれば、今更泣き言を言うのは、こんな私に手を差し伸べてくれた人達に対して失礼ですよね。感謝しながら、前を向いて歩いていかねば!

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