4月に早期退職してから、今まであまり気にしていなかった自身の投資資産についてチェックする事が多くなったような気がします。
今回は、そんな中で感じている事を記事にしたいと思います。
皆様いかがお過ごしでしょうか?
FIREを目指して、日々投資をしている皆様、いかがお過ごしでしょうか?
私はと言えば、退職する前は相場の動きなど、ほとんど無頓着に過ごしていたのですが、退職以降は頻繁に相場の値動きをチェックするようになり、その動きに一喜一憂しております。
最近多少は落ち着いて来たとは言え、日本は言うに及ばず世界的に見ても、株式相場は低迷を続けているように思います。
このまま回復に転じるのか? はたまた本格的なリセッションを迎えるのか? 素人の私には予想する事も出来ません。
けれど、何のかんの言って低迷する株式相場を、面白がっている不謹慎な自分がいます。
先月は妙にテンションが上がってしまい、資金的に余裕がある訳でも無いクセに、思わず買い増しをしてしまうという愚行に及んでしまい、反省しきりの日々を送りました。
しかし、そうした行動に出るのも、いずれ株価は回復に転じて成長を続けるものと信頼しているからに他なりません。
相場は生き物?
良く「相場は生き物」などと言われます。
なかなか思い通りにならない、理屈で割り切れない等の理由で生き物と呼ばれているようですが、他にもブル(牛)ベア(熊)などと、相場の動き自体を生き物に例える事もありますよね。
まあ、私自身は何度も書いているように株式相場に限らず、経済の動きについてはまるで素人ですので、そうした例えを聞いても今一つピンと来ません。
ですが、別の意味で株式相場(経済)というのは、生き物のようだと感じる事が多々ありますし、私がインデックス投資を資産形成の手段に選んだ一番大きな理由です。
生物の定義とは?
生物の定義については、様々な議論があり統一的な解釈は無いようですが、「増殖」「代謝」「隔離」の3つを生物の定義とする考え方もあるようです。
「増殖」は、生殖や分裂などによって自己と同様の存在を増やす事
「代謝」は、外界から物質やエネルギーを取り込んで自己を保存する事
「隔離」は、外界と自己の間に膜を作って分離し自己を維持する事
一応は、そんな解釈で良いようですね。
何となく恒常性(ホメオスタシス)も生物の特徴であるようにも思えますが、これは「代謝」によって保持されているので「代謝」の機能の一部になるのかな?
何故こんな事を書いたかというと、これらの3つの要素って株式相場というか経済にも当てはまる部分が多いのではないかと思うんです。
増殖・代謝・隔離
株式会社が生まれたのは1553年にイギリスで設立された「ロシア会社」とも、1602年にオランダで設立された「東インド会社」とも言われていますが、いずれにしても400年以上の歴史があり、その後会社の数自体は幾何級数的に「増殖」しているように見えます。
もちろん倒産消滅する会社も当然無数にあったと思いますが……
会社単位でみると、外界から物質やエネルギー等を取り込み、新たな製品(サービス)を生み出すという「代謝」を行い自己を保存しています。
更に言えば、経済自体が会社を一つの細胞とし、それぞれが様々な役割を果たす多細胞生物のようにも思えます。
「隔離」に関しては、会社組織という膜(?)を作る事で確たる形態を維持し、組織を維持出来なくなった時が生物で言うところの「死」である「倒産」と捉える事は出来ないでしょうか? かなりこじつけというか無理がありますかね?(^^;
結局何が言いたいの?
つまり、私の目には現行の株式を柱とした経済の仕組み自体が、人智を超える巨大な生物に見えるのです。
そして、世界中に多数いる巨大生物の中でも最強の存在がS&P500に代表される米国経済という事なんです。
当然、生命と見なせば死亡(消滅)する事だって有り得る話ですし、永久に成長し続けると考えるのもナンセンスなのかも知れません。
ただ、私からみると余程のパラダイムシフト(貨幣経済的な価値観の変移)が起きない限り、株式という仕組みは無くならないと思いますし、その寿命は文字通り人智を超えていますので、そうした大きな変化には数百年の時を要するのではないでしょうか?
つまり私が生きている間は、株式を中心とした経済の仕組みは大きくは変わらないと言う事です。
生物の定義の所でホメオスタシス(恒常性)について触れたのも、現在のインフレによる景気の低迷や、ウクライナ情勢などの地政学的なリスクについても、全てを取り込んで正常な状態に戻していける力があるという事で、今後もそうした状況を乗り越えて進化し続けていくのではないか?と思うのです。
何故S&P500を選んだのか?
経済の仕組みは、ちょっとやそっとの事では崩れないし、今後も成長を続けると言っても、米国が成長を続けられるという保障は何処にもありません。
それどころか、弱肉強食の経済構造の中で、多くの企業が倒産するように、国家だって破綻します。
冷戦時代は2大超大国の側らであった、ソビエト連邦だって消滅しましたよね?
現在進行形で多くの国が滅び、新たな国家が生まれています。
国境の形が変わらないだけで、国家体制が大きく変わるなんて日常茶飯事と言っても過言では無いようにさえ思えます。
そんな中で、アメリカは国家としては若い国であると言う事もありますが、今後も長期に渡って繁栄していける可能性を秘めた国なのではないかと思っています。
そんな強いアメリカの代表的な経済指標の一つがS&P500であると考え、投資先のメインとして選択している訳です。
しかし、アメリカだけが例外なんて事が有る筈もなく、いつか凋落する時もきっと来るでしょう。
でも、私なりに無い脳みそを使って考えると、長寿な国と短命な国って特徴があるようにも思えるんですよ。
長寿な国と短命な国
国の寿命に関わる要素って何なのか?
それは柔軟性・多様性じゃないか?と、足りないオツムなりに私は考えたのです。
国家の運営や経済の有り方について、様々な考え方を許容できる国ほど長生き出来て、一つの考え方に縛られる国は強度が足りずに衰退する。
どことは言いませんが、独裁国家(個人であれ党であれ)は弱いと思います。
アメリカも貧富の差がとても大きく、まるで階級制(貴族制)社会のようです。
それを考えると、市民生活的には独裁国家に近いような印象さえ持っています。
しかし、全てのマイノリティが声を上げられるとまでは言いませんが、トランプさんのような大統領が登場してしまう国である事が、独裁国家との決定的な違いだと思っています。
科学技術の先端を行っているようで、宗教的に科学を受け入れられない人もいるなど、大きな矛盾を抱えている国のようにも見えます。
それでも、様々な考え方があるという点で見れば、それらは寧ろ強みなのでは無いかと思います。
例えば大統領は強大な権限を持っていますが、議会との間で揉めて予算が承認されず、一部の政府機関の閉鎖(government shutdown)なんて話も良く聞きます(勿論短期間ですが)
それはそれで問題なのかも知れませんが、寧ろそこが良い!とも感じてしまうのです。
ちなみに日本はどうか?
日本だって言論の自由は保障されているし、憲法でも3権分離が謳われている。
決して一つの考えに統制されている訳ではない!と言われそうですが、本当にそうでしょうか?
行政府(内閣)と立法府(国会)で、同じ政権が長期間に渡って多数派を占め、司法(裁判所)に至っては選挙制度自体が機能していない(最高裁の信任投票はありますが、各裁判官がどういった人物なのか判って投票している人っているのでしょうか?)
個人的には、現在の状況は非常に危ういように思います。
とは言うものの……肝心の野党が現在の状況では……ねぇ?(T_T)
まとめ(?)
現在の株式相場が回復基調にあるのか、今後も低迷を続けるのか?
それは私には予想も付きません。
ですが世界規模でみれば、いずれは正常(?)に戻り、再び成長へ転じると思っています。
あくまで素人判断であり、実際にどうなるかは分かりませんが、そう信じているからこそインデックス投資を資産運用の手段として選んだ訳ですから(投資は自己責任ですしね)
まあ、最近は相場の動きに関心を奪われ過ぎている気もしますが、相場の器用貧乏という言葉もありますし、ド素人が物知り顔で動いても決して良い結果は生まないと思います。
やはり自分は長期投資で、当面は所謂「鬼ホールド」に徹したいと思っています。
米国株を選んだ理由は以前にも記事にしたように、現状で一番強いと思うからで、国としての柔軟性からも早々に衰退期には入らないのでは?と思っているからです。
まあ、今後10年以上も低迷を続けるという可能性も否定は出来ないし、既に落日の前兆が見えているのかも知れませんが、私の場合は今更他の方法を取るだけの知識も時間的な余裕も有りませんので、最終的には「後は野となれ山となれ」という感じでしょうか?
うん……表題の信頼している理由というよりも、それしか出来ないと言った方が正しい表現かもですね(^^;
ですので、株価の騰落などもジタバタするよりも、「観劇」くらいの感覚で眺めている方が精神衛生上も良いかも知れませんね。
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