失業給付(雇用保険)が貰えない? FIRE(早期退職)して判った事

FIREについて

雇用保険の手続きをする為に、ハローワークへ行ってきました。
どんな仕事があるか求人を確認する一方で、雇用保険の手続きもしたいと思い行ってみたのですが、そこで私の現状では失業給付を受けられないという事が分かりました。

失業給付が受けられない?

失業給付が受けらないというのは、誤解を招く表現ですね。
何と言ったら良いのでしょう? 給付対象に該当しない? 給付要件を満たしていない?

私の場合は、雇用保険上での「労働者」とは言えない状況にあるので、そもそも保険の対象になっていないのです。

私が、勝手に雇用保険について勘違いしていたと言いますか、何の為の保険なのかという事を考えれば分かる事なのに、それを理解していなかったという表現があっているかも知れません。

雇用保険制度とは

そもそも雇用保険制度とは、労働者の生活及び雇用の安定と就職の促進の為の制度であり、働こうとしている人が対象なのです。

つまり、何らかの事情により職を失ってしまったが、働かなければ生活が立ち行かない人への支援制度が雇用保険制度であり、そうした人たちの生活を支えるのが失業給付です。

雇用保険も保険であるからには、何等かのトラブルが起こった時の備えである事は考えるまでもない事です。
私は、その点をあまり考えず、次の仕事を見つけるまでの繋ぎ資金のような甘い考えでいた事を恥ずかしく思いました。

私のように生活費うんぬんではなく「生き方の一つとして社会との関わりを持っていたい」という人の為の制度ではなく、仕事を失った人が生活の心配を最小限にして次の仕事を探す為のセーフティーネットの一つという事ですよね。

【参考リンク】

ハローワークにて

まだ離職票が届いていないので、雇用保険を申請する事は出来ないのですが、取り敢えず説明だけでも…と聞いてみると、失業給付が受けられるのは週20時間以上働ける事が条件として必要なようです。
週20時間以上というと、1日8時間だと凡そ3日、半日で4~5時間だと週5日程度は働かないといけない事になります。

「現在は体調面の不安があり、それほど働けるかどうか分からない」と話したところ、その場合には雇用保険の対象から外れ、失業給付も受けられないとの事でした。

先にも書いたように、仕事が無ければ生活が厳しいという人のセーフティーネットである以上、最低でもその程度のハードルを設けないと、仕事探しもせず、ただお金を受け取るだけの不正受給に近いような人が現れるからなのでしょうね。

ハローワークの職員さんの話では「もし休養が必要という事なら、休養期間を設けて改めて申請する事も可能なので、主治医の先生と良く相談してみてはどうですか?」と言われました。

…とは言うものの

雇用保険は、あくまでも仕事を失ってしまった場合の保険であり、働かなけれ明日食べるお米にも困る人の為の制度である事は理解しました。

しかし、毎月千数百円とは言え40年近く保険料を払ってきましたので、掛け金の総額は凡そ50万円は超えていると思います。
確かに掛け捨てのような金額かも知れませんが、何となくモヤモヤします。

でも仕方がないのかな~
私の場合、今の状態で無理に働いても、またストレスが溜まって周囲に迷惑をかけてしまいそうですし、形だけ求職活動を行ってお金を受給するのは、それこそ不正受給と言うか、本当に必要としている人に申し訳ないですよね。

制度上の疑問

一応主治医の先生と相談した結果、ハローワークの職員さんの言うように、休養期間を設けて、身体の状態を見ながらまた考えてみるという事になりました。
その結果、雇用保険の対象とならないのならば仕方無いですね。
失業給付を当てにするのではなく、マイペースに自分にあった仕事を探してみるつもりです。

でも、ちょっと疑問な点が一つ。

私の場合は、幸いある程度の蓄えもあり、明日の食事に困るという事はありません。
けれど、失業したけれど、健康上の理由ですぐには仕事は探せないという人も多いのでは?
更に、そうした人の全員が蓄えを持っているとは限らないのではないでしょうか?

仕事を失い、社会復帰にも時間がかかる。
そういう場合に失業給付が受けられないとしたら、その人の生活はどうなるのでしょう?

傷病手当金は働いている人が対象ですし、いきなり生活保護という訳にもいきません。
市町村には、障害手当のような制度もありますが、障害の程度によっても違いますし、それだけ生活出来るとも思えません。

以前に、一億総活躍社会とは「年齢の如何に関わらず死ぬまで働いてね」という社会なのでは? という記事を書きましたが、年齢だけでなく「疾病の有無にも関わらず死ぬまで働く事」が求められるのかな?

コメント

タイトルとURLをコピーしました