退職金は満額もらえるのか? 退職金に掛かる税金を計算してみました。

FIREについて

私のFIREの資金計画には、退職金が入る事を想定しています。
(もし懲戒解雇とかで退職金が入らなかったらどうしよう?)
それに、退職金と言っても、やっぱり税金は掛かるのですよね?
満額がそのまま貰えると思ってしまうと、痛い目を見そうなので、一度計算してみる事にしました。

退職金にかかる税金

退職金が幾ら貰えるかは、一応勤続年数と基本給から計算できるのですが、やはり退職金も所得になるので、所得税を始めとした各種税金が発生するようです。

やっぱり額面通りに貰えるというのは甘い考えみたいですね(泣)

退職金に掛かってくる税金は、所得税・住民税・復興特別所得税の3つになります。
最近「コロナ特別所得税」なんて話も出ているようですが、まだハッキリとは分からないので、今回は上記3つに絞って考えてみます。

とは言え、退職金にかかる税金には結構な控除があるようなので、幾らくらい控除されるのか、実際の各種税金は幾らになるのか、少し計算してみたいと思います。

退職所得控除の計算

退職金にかかる所得税の控除額は以下の計算式で算定されます。

勤続年数が20年以下の場合
40万円×勤続年数(合計が80万円以下の場合には80万円)

勤続年数が20年を超える場合
800万円+70万円×(勤続年数-20年)

私の場合、勤続31年ですから、800万円+70万円×11年=1570万円
が退職所得控除額になります。

各種税金の計算

実際に課税される金額(課税退職金額)は、次の計算式で算出されます。
課税退職金額=(退職金額-退職所得控除額)×0.5

そして所得税額は次の計算式で算出されます。
所得税=課税退職金額×所得税率-控除額

所得税率や控除額は、課税退職金額によって変わりますので、国税庁のサイトを参照してもらうのが良いかと思います

私の場合、退職金の予定額は1200万円なので、退職所得控除を引くとマイナスになってしまいますので、所得税の心配はしなくても良さそうです(^.^;

住民税の計算式は以下の通りです。
住民税=課税退職金額×住民税率10%

住民税についても課税退職金額が基本となりますが、私の場合は課税退職金が0円なので、こちらも非課税になるかと思います。

復興特別所得税の計算式
復興当別所得税については、他の税金と違って課税退職金を計算基礎にするのではなく(厳密には課税退職金が元になるのですが)所得税を元に計算します。

計算式は以下の通りです。
復興特別所得税=基準所得税額×2.1%

つまり、所得税に上乗せする形になる訳ですね。
この場合も私は所得税が発生しないので、非課税になりそうですね。

こちらについては、今も復興に苦しんでいる人がいる事を考えると、少々複雑な心境ですが

復興特別所得税は、他の税金と違って恒久的なものではなく、2037年までと期限が定められていますので、2037年以降に退職を予定されている人は計算しなくても良いかと思います。

何だか計算しなければいけない事が多くて、頭が混乱してきましたが、どうやら私の場合は退職金については非課税になりそう……で良いのかな? もう頭が限界です。

税金の計算は色々と面倒くさいですが、こちらの「生活や実務に役立つサイトKe!san」というサイトで、必要事項を入力すると簡単に計算出来るので、一度計算してみてはいかがでしょうか?

下記のアイコンからも、 Ke!san のサイトへ飛べます。
税金の計算だけでなく、色々な計算が出来て楽しいサイトですよ(^^)/

生活や実務に役立つ高精度計算サイト「keisan」

退職金控除は手続きが必要?

退職金控除は、何もしないで勝手に控除される訳でなく、確定申告のように書類を提出するなどの手続きが必要になります。

手続きと言っても「退職所得の受給に関する申告書」という書類に、必要事項を記入して会社に提出するだけなのですが、退職する際に会社側から書類を渡される事が多いと思います。
もし渡されなかった場合でも、国税庁のHPからダウンロード出来ますので、忘れずに申告した方が良さそうですね。

提出しなかった場合でも、後に確定申告すれば還付されるようですが、手続きが色々と面倒なので、会社に源泉徴収してもらう方が良いと思います。

退職金には一括と分割の場合がある

会社によっては、退職金を一括で受け取る以外に、分割で受け取れるようになっている場合がありますので、こちらは会社に問い合わせてみるのが良いと思います。

分割で受け取る場合には、年金的な受け取り方になりますが、どちらが良いのかは人それぞれ老後資金の考え方があると思うので、老後の資金の計画にあった方を選択すれば良いんじゃないでしょうか?

ただし、分割で受け取る場合、また税金の算定の仕方が違いますので、その点にも注意が必要かと思います。

それと、また別記事で書きたいと思いますが、一括で受け取って住宅ローンを完済するという方法は、個人的にはお勧め出来ません。
ローンから解放されるという精神的なメリット以外、経済的なメリットは少ないと個人的には感じているからです。

金利のバカ高い借金を抱えている場合には一括返済も有りかと思いますが、そうでないのならば、一括返済はしない方が良いと思います。

本当に退職金は貰えるのか?

そもそも自分には退職金が出るのでしょうか?
まだ退職交渉はゴチャゴチャしており、退職の時期も未だに未定です。

考えたくはありませんが、このまま交渉が暗礁に乗り上げ、あげくに懲戒解雇にでもなったら、それこそ目も当てられません。

何しろ退職金は、私のFIRE資金の柱の一つとして当てにしているので、懲戒解雇で退職金が出ないなんて事になったら、FIREの資金計画を見直さなければならないからです……懲戒解雇……無いですよね?

就業規則にある罰則条項にあたる事はしていないつもりですが、上司に反抗的な態度をとったとか、職場に穴を開けて損失を与えようとしているとか、まさか言われないとは思うのですが……
うん、そんな事は無いと信じたいです。

5月に退職の意向を示して早や3カ月、何時になったら退職が受理されるのでしょう?
退職届も一度破棄されてしまい、再度提出しましたが、未だに理事会の承認どころか「交渉(説得)中」という事で、その前段階の会議の議題にもなっていないようです(泣)

今後の事を考えると穏便に退職したいのですが、甘い考えなのでしょうか?
本当に、退職代行サービスの利用も検討しないとかなぁ・・・

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