ボッチな暮らしに潤いを! 50代でギターを始めました。

ボッチな毎日

趣味らしい趣味もなく、職場と自宅を往復するだけの毎日に、何か潤い的なものが欲しいなと思い、50代にして少年時代に憧れたエレキギターを始めました。

少年時代の憧れ

自分が中学生の頃に、BOSTONというバンドの「宇宙の彼方へ」という曲に衝撃を受けて、エレキギターへの興味が出ました。
そして中学校の軽音部の発表会で、2度目の衝撃が!
フォークソングが全盛だった中で、一人の同級生がカルロス・サンタナの「哀愁のヨーロッパ」をレスポールで弾いたんです。
それも、哀愁のヨーロッパから始まり、途中からロックぽいアレンジが加わり、最期はジミヘンばりのパフォーマンスで終わる。

もう鳥肌が立つ程の衝撃でした! カッコ良かったですね~
振り返って見ると、自分の中での最初のギターヒーローは彼だったのかも知れません

反抗期

当時中学生だった私は、両親にエレキギターを弾きたいと言いました。
父も若い頃にギターを弾いていた事があり(子守唄替りに「アルハンブラの思い出」とか弾いてくれました)私がギターに興味を持った事を喜んでくれたのですが、どんなジャンルを弾くにも、まずは基礎が大切!と、クラシックギターを習う事を勧められました
一刻も早くエレキギターに触れたかった私は、反抗期だった事もあって父に反発し「教室になんか通わない」「ギターも自分で小遣いを貯めて買う」 と意地になってしまい、結局手に入れられませんでした。
今にして思えば、何故あの時にギター教室へ通わなかったんだろうと後悔しています
父の言うとおり、その後どんな道に進もうと、絶対に役に立っていたと思うんですよね。

空白期間

それからも、ロックバンドへの興味は尽きず、洋楽を中心にメタルからブルース、プログレッシブロック、フュージョンなど様々な音楽を聞きました。
しかし、当時高価だったエレキギターを手にする事は出来ず、また当初エレキギターを買うと貯めていた小遣いも、結局はレコードやマンガ本などに消えていき、結局ギターを買う事は出来ませんでした。
高校時代は、ブラスバンドに所属していたので、音楽に対する興味もそちらの方に移っていましたし、大学時代にはバイトで得たお金は、バイクのローンへ消えていきました。
結局、目先の事に興味が移ってしまい、ギターへの関心も少しづつ薄れ、いつの間にかギターを弾こうという気持ちが冷めていました。

リサイクルショップでの出逢い

ボッチな休日を、何もせず自宅でゴロゴロ過ごしている事に「こんな生活で良いのかな?」という、漠然とした虚しさを感じていたのですが、リサイクルショップをブラブラしていた或る日、ジャンク品のコーナーに、一本のギターが置いてあるのを見ました。

多少汚れていましたが、とても綺麗なギターで一目惚れをしてしまいました。
たしか5000円くらいだったと思います。
ギターには「ジャンク品です」「現状渡しです」「音は出ました」など、気になる札が貼ってありましたが「どうせ弾けないんだから音が出なくてもいいや」という謎の考えで、思わず購入してしまいました。
その後、ギターの教則本やバンドスコアなどを買って、練習をしてみたものの、もちろん簡単に弾けるようになる筈もなく、結局は部屋の片隅に放置する結果に…

転機

それから数年後、そんな自分に転機が訪れます。
YOUTUBEでBBキングとジョン・メイヤーのセッション動画を見て、既に高齢のBBキングが、今をときめくジョンメイヤーとセッションをしている。
それも、もの凄いプレーで、年齢どうこうという次元じゃないんですよ。
「ああ、自分もこんな風に弾けたら…」と思いました。
身の程知らず此処に極まれりって感じですねぇ(^^;
しかし独学では、また嘗ての二の舞になると思い、ネットで近所にギター教室が無いかと検索したところ、丁度ブルースギターの教室があり、体験レッスンも行っていました。
そして私は、50代にしてジャンク品のギターを片手に、ギター教室の門を叩きました。
このギター教室との出会いは、自分にとって本当に大きな転機だったと思います。

もちろん、ギターを始められたという事もありますが、何かを始めようと思ったら、何歳からでも良いんだ!と気づかせてもらった事も大きいですね。
とにかくレッスンは楽しいし、先生はカッコ良いし、まだ自粛生活なんて始まる前だったのですが、先生の小規模なライブを見に行ったところ、教室の生徒さんもゲスト出演していて、いつの日か自分もあんな風になれたら……なんて夢を見ました。
その後、体調を崩して仕事を続けるのも難しいかもという状況になり、わずか半年程で教室を退会する事になってしまいましたが、機会があればまた復帰させて貰えればと考えています。

ギター教室ってどうなの?

これは、ギター教室との相性が全てかと思います。
教室の先生がどんなジャンルを得意としているか? レッスンのスタイルはどうか? 何より先生の人柄が自分と合っているかどうか? など、様々な要素で変わってくると思います。
自分の場合は、はっきり言って大正解でした。
コードも知らないような初心者が、いきなり「セッションを楽しめるようになりたいんです」などと身の程知らずな事を言ってもキチンと聞いてくれましたし、何よりもレッスンが楽しいんですよ。
独学で始めて挫折した私ですが、ギターを弾くフォームとか練習する際のコツとか、先生から客観的にアドバイスをもらう事で、最初に挫折した所をアッという間に越えられて、本当にビックリでした。
何よりも、ギターをアンプに繋いで音を出した時の感激! 多分一生忘れられないと思います。
ジャンク品の筈のギターから、信じられないくらい綺麗な音が出ました。
ネックなどの細部を先生に見てもらったのですが「これ本当にジャンク品ですか?」と不思議がられるほど、状態は良好だったようです(実際には買ってから何年も部屋に放置していたので、更に状態は悪くなっている筈だったのですが)
教室に通うようになって、急遽またリサイクルショップに走って小さなアンプも買いました。

これも優れモノで、先生の所のアンプほどでは無いですが、とても良い音がします。

楽器店のトラウマ

本来ならば楽器店で買った方が確かなのかも知れませんが、楽器店って初心者にはハードルが高いんですよね。
店員さんは何気なく言っているであろう「ちょっと弾いてみますか?」という一言が怖いんです

他にギターを試奏している人達は、みんな超絶上手いんですよ!
そんな中、コードすらまともに抑えられないオッサンが弾ける訳無いでしょう(涙)
そりゃギターにしろ、アンプにしろ、どんな音がするのか実際に弾いてみなきゃ分からないって、理解は出来ますよ?
でも、メチャクチャ恥ずかしいんです!
店員さんに「自分は初心者で弾けないんです」と言っても、「音を出すくらい大丈夫ですよ」なんて笑顔で言ってくれますが、何人も「お前はプロかよ!」って言いたいぐらい上手い人の試奏の後で、自分がビヨ~ンなんて弾いたら……想像するだけでも恐ろしいです。
勧められるままに、一度だけ弾いてみた事もあるのですが、自分の中にトラウマとして深く刻み込まれる結果になりました。
結局楽器店へ足を運ぶ勇気がなく、私はリサイクルショップで買う事になったのです。

夢…いつかは「弾いてみた動画を」

BBキングとジョンメイヤーのセッション動画から始まった、50代からのエレキギターですが、いつの日にか、自分も「弾いてみた動画」ってのを出してみたいです。
恥をしのんでYOUTUBEに、ギター練習の様子なんかを上げていますが、やはり遅々として上達せず、最近はあまり動画をアップ出来ていませんm(_ _)m
それに、自分はアンプから音を出して、それをマイクで拾って録画しているのですが、時間が深夜や早朝だったりなので、やはりご近所さんに迷惑ですよね?
そこで、オーディオインターフェイスというものを買ってみたのですが、DTMソフトも合わせて使い方が分からず、現在も悪戦苦闘しています。

定年まで後数年、プロを目指すという事でなければ、何歳からギターを始めても、十分に楽しめると思います。
少しづつ機材も使えるようになってきた気もするので、いつの日にか「弾いてみた動画」を上げてみたいですね。
まぁ、ボケ防止もかねて気長に楽しもうと思っています。

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