FIREを目指すなら、貧乏生活を楽しんで見ませんか?

FIREについて

ボッチなオッサンは、FIREを目指して貧乏生活を楽しんでいます。
貧乏と言っても、金銭的な事から少しだけ視点を逸らしてみると、意外と充実した生活が待っていたりします。

FIREの計算式

生活費の25年分とか、資産収入が生活支出を上回る事が必要とか、FIREにまつわる計算式は色々あります。トリニティスタディなんてものもありますね。
でも、その基準になっているのは、やはり生活費なので、生活費が少なければFIREのハードルは下がります。

けれど、節約ばかりの貧乏生活が楽しいのか?と思う人もいると思います。
もし私がそう聞かれたら「結構楽しいよ!」と答えます。

ヒルクライムとの類似点

以前にも書きましたが、FIREを目指す生活はヒルクライムに似ていると思います。
厳しい山道を自転車で登る、興味の無い人には「苦しいだけじゃないの?」「それの何が楽しいの?」って感じだと思います。
確かに坂道を登るのは苦しいです。でも登った時の充実感は言葉に出来ません。
それに、ヒルクライムの楽しさは頂上についた充実感だけではなく、坂道を登る過程や、その為の練習などの一つ一つが楽しいんです。

私の好きな小説に「登った先には、たしかに何かがある。それが何かを具体的に説明するのは無理だけど、登ってみればわかる」というセリフがあります。(高千穂遥著「ヒルクライマー」より)
節約生活もFIREという目に見えるゴールはありますが、でもゴールが全てじゃないんです。
上手く表現出来ませんが、こんな生活もあったんだという発見があり、それを「楽しい」と感じる自分がいる。それら一連の全てが楽しいんです

貧乏生活の効果

生活を見直して節約すると、確かに最初は苦しい部分もあります。
でも、今月は先月より1000円少なかったゼ!とか、今月は2000円多かった~残念! などと一喜一憂するのも楽しいものです。
そして家計簿をみていると、色々な気づきがあります。
「この支出は必要無かったな」そう思えたものは、次から減らせます。
そんな事を繰り返していくと、徐々に生活がシンプルになり、それまでとは違った楽しさを発見する事が出来ます。
それは自炊(料理)の楽しさであったり、新たな趣味の発見だったり、人によってそれぞれだと思いますけど、私の場合は毎週出す生活ゴミが少しづつ減っていく事が、何故かツボに嵌まりました(^^;

貧しくない貧乏生活

不要なものを減らしていく生活に慣れてくると、生活が軽くなってきて案外楽しいものです。
表題には、貧乏生活と書きましたが、決して貧しくは無いと感じています。
多分、これが「欲しい物を我慢する」生活だったら貧しさを感じ、苦しいだけだったかも知れません。
ですが私は、あまり欲しい物を我慢しません。

ただし「欲しい物貯金」をして、本当に欲しいのか自分に問います。
「欲しい物貯金」をする中で熱が冷めて「それほど欲しい訳でも無かったかな?」と思えた場合、それまで貯めていたお金を投資に回します。
欲しい物を我慢するのと違い、欲しいと思えなくなった物を買わないだけなので、それほど苦しくは無いですね。
逆に買えるだけのお金が貯まって、それでも尚欲しいと思えるものは躊躇なく買います。
そうした買い物は満足感が高く、買った品物にも愛着が湧きます
そんな物に囲まれて暮らしていくのは楽しいし、貧しさを感じる事もありません。

貯蓄率への影響

節約生活を始めた当初は、今月は幾ら貯金出来たかな?と、金額ばかりを追っていました。
数年前からは、支出だけでなく収入も考えて貯蓄率を見ています。
最初は低かった貯蓄率も、節約生活の中で余分な物が削ぎ落されて徐々に高くなってきました。
この辺りはダイエットに通じる物も或るかも知れませんね。
現在は収入の約4割を貯蓄出来るようになりました。
それに、通常の貯金以外に投資に回すお金も増えました。

体重が減った事を喜ぶように、貯蓄率が上がった事を喜び、投資が増やせた事を喜ぶ、そんな感じです。
でも、ダイエットと同じだとすると、気を付けないとリバウンドが怖いですね。
その辺りは、やはり自制が必要になるのでしょう。
今の生活に満足してはいますけど、たまにタガが外れてしまう事もあります。いわゆる自分へのご褒美という奴ですね。
これが結構クセ者で、自分へのご褒美を免罪符に浪費を続けたら、あっと言う間に家計がリバウンドしてしまいます。気を付けねば!

FIREへの効果

今、月々の生活費は10万円を切っています。
少ない月は8万円を切る事もありました。
昨年度はコロナの影響もあり、税金や各種保険料を足しても年間140万円を切りました。
現在も、どんどん生活を整理して不要なものを分別しています。

FIREしたら、社会保険料なども個人で納めなくてはならなくなるので、もう少し生活費は上がると思いますが、それでも200万円には届かないと思います。
たとえばFIREに必要な資金が生活費の25年分だとすると、5000万円でFIRE出来る事になります。
もし年間300万円の支出を必要とする生活をしていれば、必要な資金は7500万円、単純計算で2500万円違います。
2500万円貯めるのが、どれほど大変な事か……
かつて住宅ローンを繰り上げ返済しようとして精神を病んでしまった私は、もう二度とあんな地獄のような生活には戻りたくないです。

だったら生活費を減らす努力をした方が、何倍も楽だし、何よりも日々の暮らしの中で、ちょっとした工夫を発見する事自体が楽しいです。
毎日、肩の力を抜いて楽に生活し、ちょっとした発見を喜ぶ。
貧乏生活には、そんな楽しさがあります。
それで、FIREへのハードルも下がるのですから一石二鳥です!
FIREを目指すなら、幾ら貯めれば良いかと考えるのも大切ですが、自身が貯められる範囲の生活を目指してみようというアプローチも有りなんじゃないかと思います。
とは言うものの、年間支出は余裕を持って200万円は欲しいかなぁ(^^;

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