4月からFIRE生活(勝ってにFIREと思っているだけ説あります)を始めましたが、改めて自分は運良く色々な条件が重なっただけなのだと思っています。
そこで、FIREに向いている環境とか性格とかがあるのか、少し考えてみました。
都会が有利?田舎が有利?
両者ともに有利な面と不利な面が有るのだと思いますが、個人的には田舎の方がFIREを目指す上では有利なのではないかと考えています。
良くFIREの条件に「生活費の25年分の資産」などと言われる事がありますが、生活費の多くを占める住居費(家賃など)に関しては、圧倒的に田舎の方が安く済みます。
これは賃貸に住むと場合と家を購入する場合の両方に当てはまると思います。
例えば、家族で住む事を前提に2LDKの物件を探せば、都内だったら10万円以上はすると思いますが、私の住む群馬県ならば5~6万円でも探せます。
仮にFIREの準備期間を20年として、家賃の差額が月5万円程度とすると、20年で1200万円も住居費だけで違ってきます。
自宅を購入する場合でも、庭付きの戸建てでも3000万円程で新築する事も可能ですが、都内だと中古マンションでも厳しいのではないでしょうか?
探せば、都会でも安い物件はあると思いますが、家というのは生活の質を大きく左右する物ですから、安かろう悪かろうの家は余りお勧め出来ませんし、結局引っ越しを繰り返すようならば、むしろ高く付く事になります。
田舎暮らしは車が必須
もう一つの生活コストに交通費があると思うのですが、自家用車が必要かどうかで大きくコストが変わってくると思います。
自家用車というのは、毎月のガソリン代の他にも税金や保険料など、とにかくお金がかかります。
ましてやローンでも組もうものなら、その金額は軽く家賃を超えてくる場合だってあります。
田舎生活では自家用車が必需品だという事を考えると、その点は田舎の方が不利なのかも知れません。
「田舎だって、必ずしも車が必需品とは限らないだろ?」と思ったアナタ! 田舎を舐めてはいけません。
例えば私の住む群馬県では、一世帯一台どころか一人一台の家庭も珍しくありません。
何故そんなに必要なのかと言えば、都市部に住む人には信じられないほど、公共交通機関が少ないからなんです。
ちなみに、私の住んでいる町にはJRの駅は一つもありませんし、路線バスだって一日に3~4本しか通っていなかったりします(一時間に4本じゃないですよ、一日に4本です)
その上、最寄りのスーパーまで4~5キロ程の距離があるので、食材や日用品を買いに行くだけでも車が必要になってくるんです。
私の家から一番近いコンビニまでだって、1キロ位はあるんですよ~(泣)
家族構成にもよりますが、ガソリン代も含めた車両関係の費用だけで、年間100万円以上の支出がある家庭があっても不思議ではありません。
ただし、田舎暮らしには車が必須だという事以外にも色々と面倒な部分もあるので、最初から生活基盤が地方にあるのならともかく、FIREの為に地方に移住するのはあまりお勧め出来ないかな~
住居費や交通費などを含めて、やはり現在住んでいる環境の中で、どう工夫すべきか考えた方が良いような気がします。
独身と家庭持ちはどちらが有利?
以前の記事で、ボッチの方がFIREへのハードルが低いという事を書きました。
理由としては、やはり子育てには相応のお金がかかる事。FIREを目指すに為には家族の理解を得て価値観を共有する必要がある事…などを上げました。
今でもその考えは変わっていませんし、もし私に家族がいればFIREなんて実現出来なかったんじゃないかと思っています。
とは言うものの、家族ぐるみでFIREを目指している家庭も少なからずあると思います。
要はFIREという選択に家族の賛同が得られるかどうかですが、家族の協力が得られるならば、むしろボッチで目指すよりも資産形成の面では有利かも知れません。
たとえばDINKS(夫婦共稼ぎで子供がいない世帯)なんて最強かも知れないですね。
でも、それが幸せかというと、やはりその人なりの価値観というか人生観が関わってくると思います(当たり前の話ですけれど)
ボッチでFIREした場合、何者にも縛られない自由を得る事は可能かも知れませんが、一抹の寂しさや不安がある事もまた事実ですし、子供や孫に囲まれた生活を送っている知人を、羨ましく思う時もあります。
浪費家よりも倹約家を目指すべき?
もうこれは、明らかに浪費よりも倹約を心掛けるべき……とは一概には言えないと考えています。
もちろん、何も考えずに浪費を続けているのはNGですが、欲しい物も買わず、やりたい事もやらず、只管お金を貯め続けるだけの生活は、結構厳しいものがあるのではないでしょうか?
FIREに必要な資金を貯めるには、よほどの収入が得られる職業でなければ、どうしても一定の期間が必要になります。
どういった道程でFIREを目指すかにもよりますが、10年~20年程度はかかるのが普通(?)なのでは?
仮に大学を卒業して22歳から直ぐにFIREへ向けた行動を開始したとして、貴重な20代・30代という時間をお金を貯める為だけに費やすって、勿体無いと思いませんか?
もし40代でFIREして経済的な自由を得たとしても、それまでに失った物を残りの人生で取り戻せるとは、とてもではないけれど思えません。
その年代でしか出来ない経験がある訳ですし、それは人生に於いて貴重な宝物になる筈ですので、取り零すのは勿体なさ過ぎます。
倹約しなければFIREは目指せない?
私の”とてもとても小さな経験”から言えば、確かに無駄使いは控えるべきであると思いますが、必要以上に倹約を意識しなくても良いんじゃないか? と考えています。
私自身、若い頃は色々と浪費もしましたし、投資に関しても失敗続きでした。
ですが、運が良かったという面は大きいにしても、何だかんだで7500万円という目標を超過達成出来ましたし、倹約を意識しなかった訳ではありませんが、それよりも貧乏生活を楽しんでいたという感覚の方が強いですね(^^
例えば、何か欲しい物があった時には、ローンを組む感覚でお金を貯めて、それが本当に自分が欲しい物なのか?という冷却期間を設ける事を意識してきました。
その冷却期間の中で、最初の「欲しい」という熱が冷めてみると「それほどでも無かったかな?」と、結局貯めたお金を投資に回した経験もありますので、それが倹約と言えば倹約だったのかも知れませんね。
それに、冷却期間を過ぎても欲しいと思えた物を手にした時、その満足感はとても高く、良い買い物が出来たな~と感じました(^^)
継続には忘却も必要?
FIREを目指す上で一番必要になってくるのは、結局のところ何があっても投資を続ける継続力なのではないかと思います。
ただ、あまりに投資を意識しすぎると、自分に不向きな投資に手を出して大きな損失を被る事にも繋がりますので、向き不向きを見極める勉強も大切かと思います。
それと、意外に大事だなと思えるのが、投資をしている事自体を忘れてしまえる忘れっぽさ…というと語弊がありますが、あまり投資を意識し過ぎないメンタルが必要だと思うのです。
例えば、かなり有効な貯蓄の方法に財形貯蓄があります。
財形貯蓄は、始めた当初は給料から一定額が天引きされているのを恨めしく思えていたのが、次第にその給料に慣れてしまい、貯蓄をしているという意識すら無くなり、結果的に大きな金額を貯める事が出来ます。
積み立て投資も、金額さえ設定してしまえば財形と同じような感覚で資産形成が出来ます。
私の場合も、あまり当初は意識していなかったのですが、生活に余裕が出来た頃に見直してみると、望外のリターンが発生していて驚いたという経験があります。
そうして少しづつ積み立て金額を増やしていき……結果的にあまりムチャな節約生活を送らなくても、それなりの資産を形成する事が出来ました。
FIREは人生の過程の一つ
私はFIREを目指して来ましたが、FIREしたらバラ色の人生が待っているという筈もなく、これからも試行錯誤しながら生きていくのだと思います。
タラレバの話になりますが、もし私が家庭を作れていて子供や孫に恵まれていたら、そもそもFIREなんて選択肢は無かったかも知れません。
勿論、私は自分の面倒くさい性格を知っていますので、いずれにしても家庭を持つ事が出来なかっただろうとは思います。
ただ…仕事に関しては、いずれ何らかの仕事を見つけたいなと考えていますので、FIRE(アーリーリタイア)は、私にとってゴールではなく過程の一つなのだと思います。
「FIREは通過点に過ぎない!」とか言うと傲慢に聞こえるかも知れませんが、私の場合は本当に様々な偶然が奇跡的に重なっただけで、自分の力で達成出来た訳ではありません。
それだけに、意図せず病気リタイアとなってしまった結果、今更ながら「今後どうしよう?」と戸惑っている訳なのですが、現在FIREを目指している方も、FIRE後にも人生は続く訳ですから、リタイア後のライフスタイルについて考えておく事も大切かなと思います。
何だか纏まらなくなってしまいましたが、FIREには有利な環境的要因も、性格的な向き不向き等も有るのかも知れませんが、それよりも目標へ向けて歩み続ける継続力、自分が継続している事自体を忘れる忘却力、或いは継続を楽しいと感じられる嗜好(結局これらは性格的な要素なのかな?)、そういった力の方がFIREを目指す為には必要なのではないかと思います。
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