FIREを目前にして、社畜生活を振り返ってみる(その3)

FIREについて

3回目は、現在働いている病院での生活を振り返ってみたいと思います。
働いた期間は、倒産病院時代が5年半で、現在の業院が31年になるので、約6倍も長く働いた計算になりますが、感覚的には以前の病院の方が重みを感じるのは、おそらく充実度の違いかと思います。

キッカケは父の病気

倒産病院での毎日は、大変だったけれど充実していて、私自身はこの病院でずっと働いていたいと感じていました。

けれど、そんな日も母からの電話で終わる事になります。
お父さんが倒れたから帰ってきて!
最初は危篤状態なのかと慌てましたが、元々身体の弱かった父が、仕事を続ける事が困難になってしまった為、地元で働いて欲しいという事だったんです。

ようやく病院の再建も軌道に乗り始め、まだまだ働くつもりでいた私は、かなり悩みましたが、一人息子だった事もあり、最終的には地元へ戻る事にしました。

病院の仲間をはじめ、多くの人達が連日送別会を開いてくれて、こんなに沢山の人達に育ててもらったのだと、改めて感激しました。

地元の病院への就職

実家へ帰ってきた私は、父のかかりつけの病院で働く事になりました。
ちょうど私が地元へ戻ったタイミングで、放射線技師が寿退社して、オンコール業務に即応できる人材を探していたのと、それまで働いていた病院と理念に似たような部分があったので、就職を申し込みました。

しかし、理念と実態に大きな乖離がある事に、働き始めてすぐに気が付きました。

それ以来何度も辞めようと思いながらも、何だかんだと30年以上も働く事になるとは思ってもいませんでした。
まあ、最後の10年は両親の最期を看取る為だけに働いていたと言っても過言ではありません。

なので、両親ともに他界してからは、もう働く理由も見失って早期退職するというのは、自然な流れなのかも知れません。

転職の決断は早い方が良い

それまで私が働いていた病院と地元の病院、理念が似ていると言いましたが、やはり病院の中身はまったく別物でした。

父からは「倒産の危機に直面している病院が特殊な状況にあるだけで、それを普通に診療している病院に求めるのは間違っている」と言われ、たしかに吊り橋効果ではないですが、何とか危機を乗り越えようという熱さを、普通の病院に求めるのは違うと、私自身も納得したつもりでいました。

ですが、私の感じた違和感は時とともに増大し、職場への不信感が募っていくばかりでした。
そして、後に違和感の正体を知る事になります。

現在、会社が自分と合わないと感じている人、その理由がハッキリしているのならば、転職の決断は早い方が良いと思います。

20代・30代と転職のハードルは高くなり、私のように50代後半になってしまうと、働き口は非常に限定され、近い条件で働く事は、ほぼ不可能になってしまいます。

時には直観で動く事も大切なのかも知れません。

私が現在の職場に合わない理由

私が感じた違和感というか、何故自分と合わないと感じたのか。
それを書こうとしたのですが、呪いの呪文のような文言が並んでしまい、記事を目にする人が不快にしかならないので削除しました。

ただ言えるのは、他人を低く見て聞く耳を持たない人間は、自身の事が見えていない場合が多いと思います。

医療について学んだ事のない、地域のお年寄りの言葉も、医療経営とは別の立場からの示唆を含む事もあり、決して「聞く価値の無い意見」では無いとも思います。

病院の基本姿勢にそういう匂いを感じた事が、私が現在の職場と合わないと感じる理由の一つなのかな?とは思います。

チーム医療?

私は放射線技師として就職したものの、10年以上放射線科以外の職場、医療事務やら健診事務といった様々な職場を転々としました。

最終的には当時の放射線技師長に拾ってもらい、放射線技師として働けるようになりましたが、色々な職場を経験する事で見えてきた事もありました。

それは、職場間の不理解や誤解、そこから生じる不信感です。

ラグビーではありませんが、病院の仕事というのはワンチームです。

チーム医療というと、昔は患者さんの為に医療従事者が協力しあうというイメージでしたが、現在は患者さんが抱える問題を解決する為に、患者さん自身もチームの一員として協力しあう形に変化しています。

私には、現在働いている病院がチームとして機能しているとは思えません。

確かにマネジメントシステムが整備され、業務フローなども明確化されていますので、形の上では医療システムは動いています。
けれど、それはチームとして成立している訳では無いのです。

内部監査の一幕

先日、チームではないと感じる象徴的な出来事がありました。
私の職場が内部監査を受け、他の職場との連携が必要な部分についてマニュアル化が出来ていない事について「不適合」との指摘を受けたのです。

私が「関連する職場とも話し合わないと…自職場だけで勝手には決められない」と話すと、監査員は「自分の職場の動きだけマニュアル化すれば良い。他の職場がどう動くかは、その職場が考える事」と、切って捨てられました。

本当にそうなのでしょうか?
まるで、機械を製造する工場のような考え方だと感じました。
自分がどんな製品を作っているのか知らなくても良い、自分が作っている部品が、どこに使われるのか? どのように動くのか?
余計な事は考えずに、ただ目の前の部品を規定通りに作っていれば良い
そんな考え方です。

確かに、それでも医療という製品は機能すると思います。
でも、これはチーム医療と言えるのでしょうか?

来年3月で退職します

この病院に私の居場所はありません。

働き始めの頃は、何とか病院に貢献したいという熱意もありましたが、そんな気持ちはとうに擦り切れ、今は働く事に苦痛しか感じません。

自分勝手な事は百も承知ですが、私は両親を看取る為だけに、この病院に残り続けました。
その両親も他界し、これ以上ここで働く意味はありません。

なので・・・私は来年3月で退職します。

本当にただの愚痴でしたね。
この記事を見て、不快になってしまった人がいたら、申し訳ありませんでした。

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