ソロキャンプがしたいな~と思いながらも、家から出られず引きこもってばかリの毎日でしたが、ついに念願のキャンプに行ってきました。
焚火に癒されたい!
家に引きこもってばかリの生活が続いていましたが、足の痛みが消えて行動範囲が拡がるにつれて、ソロキャンプへの欲求が強くなってきました。
静かなキャンプ場で焚火をしたら、さぞ気持ち良いだろうな~
一度そんな事を考えたら、どんどん気持ちが高まってきて、昨年TOMOUNTの試し張りでお世話になったキャンプ場へ電話をかけてみると「空いてますよ~」との声。
もう居ても立っても居られず、適当に荷物を搔き集めて車に積み込み、速攻でキャンプ場へと向かってしまいました。
焚火の薪は、枯れてしまった庭木を伐採した時の残骸が大量にあるので、そちらも土嚢用の袋に詰め込んで持っていく事にしました。
FIREして良かった
例の感染症が何度目かの(第八波?)の流行の兆しがあるとの事で、いつ外出し辛い状況になるか分からない中、思いついた時に即実行出来る事に関しては、本当FIREして良かったと思える瞬間ですね。
今迄は足の事が無かったとしても、仕事を探さなければ社会的に孤立してしまうという焦りから、思いついて即実行などという気持ちになれなかったというのが実情ですが、社会との関わりは仕事だけじゃないし、そもそも私のコミュニケーション能力では焦って人間関係を築こうとした所で、良い結果が得られる筈もないと気付かせて貰えた事で、逆に心の整理が付いたというか焦りが少しは減ったように感じます。
せっかくFIREしたのですから、これからは以前に考えていたように、自分の好きなように時間を使えるかな?
いざキャンプ場へ
コロナが流行る前は、良く利用させてもらっていたキャンプ場なので、本当に適当に道具を車に放り込んで出発しました。
家を出たのは既に昼過ぎだったのですが、家から車で一時間ほどの近場にあるキャンプ場なので、ブランクがあるとは言え、十分に暗くなる前には設営も終わって焚火を楽しめる筈でした。
キャンプ飯用の食材など買うついでにお昼ご飯でも食べようと、キャンプ場近くのショッピングモールに寄ったのですが、食材を入れるクーラーボックスを積んで来るのを忘れてしまいました。
明日の朝食の事なども考えて、一度家に帰えろうかとも思ったのですが、往復2時間かかってしまう為に断念しました。
久々のキャンプで感が鈍っていたのと「焚火だ~!」と妙にテンションが上がって浮かれていたのだと思いますが、この後も色々と忘れ物が多くて愕然としました。
忘れ物はキャンプあるある?
キャンプをしている人にとってはあるあるだと思うのですが、キャンプって何かと忘れ物が多くないですか?
こんな物を準備し忘れる事ってある? と思うくらい毎回忘れ物をするのですが、今回は急いで準備をした事もあって、まあ色々と忘れました。
ソロキャンプの楽しみって、もちろん一人で過ごす時間そのものが楽しみなのですが、焚火と並んで食事も楽しみの一つなんです。
オッサンは普段キャンプに行く時、事前に何を食べようか事前に考えるようにしています。
食材などは現地調達の事が多いので、夕食などのメニューが変わる事もありますが……
今回は、あまりに焚火がしたいという気持ちが強すぎて、食事の事を何も考えずに出発してしまい、クーラーボックスだけでなく、調味料セットやクッカー類もごっそり忘れてしまいました。
本当にテントとペグ類と焚火台の他は、庭の枯れ木を切った時の端枝を大量に積み込んだだけで、普段からキャンプ道具の収納に使っているボックスには、気温計やランタンフックなどの小物から、愛用しているオイルランタンも入っていませんでした。
考えてみれば、キャンピングボックスって最後に整理したの何時だったろう?
それでもキャンプは出来る
幸いというか、何故かランタンスタンドはあったので、テント外の最低限の灯りはLEDランタンで何とか確保出来そうですし、保冷剤は入っていませんが普段の買い物に使っているソフトタイプのクーラーボックスが積んであったので、季節的にも食材に関しては何とかなりそうです。
もともと普段から凝ったキャンプ飯を作る訳ではなく、肉や魚を炭火で焼いたりするのがメインなので、クッカーもそれほど使わなかったりするんですよね~
ただ、今回は炭火用の網や鉄板も忘れてしまったし、炭自体が無いのにも現地に着くまで気が付かづ、どうしようも無いので焼き物に関しては諦めましたが……
幸いだったのは、以前に海へ行こうとした時に、念のためにと積んだ寝袋がそのままだった事。
他にもユニフレームのラックとテーブルも普段から車に積みっぱなしなので、後はシュラフとテントさえあれば、他はまあ【無くても何とかなるオプションみたいな物】だと自分に言い訳をしながら設営しました。
ユニフレームの焚火テーブルを設置し、ソフトクーラーボックスをラックに載せたら、何となくキャンプっぽいスペースが出来ました。
ちなみに見切れていますが、銀色のトートバックのような物がソフトクーラーボックスで、日常の買い物などでも活躍している優れモノです。
やっぱり焚火は癒される
何だかんだと午後3時過ぎには設営も終わり、念願の焚火タイムに突入です。
まだ辺りは明るいのですが、幸い家で切った木の枝を山ほど持って来ましたので、夜まで十分に堪能出来ると思います。
最初はスターターで種火を作って……と思ったのですが、種火用の綿玉やら麻紐なども忘れてしまったので、お気に入りのマッチ状の着火剤で点火。
いや~文明の利器って素晴らしいですね! 本当に何の苦労もなく焚火タイムがスタート出来ました。
今回焚火台だけは何を持って来ようか迷ったのですが、結構涼しくなってきた事もあって、こちらもユニフレームの薪グリルを利用しました。
こちらは調理にも使えるうえに暖も取れる優れモノで、暗くなっていく森の中で至福の焚火タイムを堪能出来ました。
自分との語らい
焚火の炎の揺らめきをボーっと眺めながら、何となくこの1~2年を振り返ってみました。
揺らめく炎を見ていて思ったのは、結局は自分の独り相撲だったのかな…という感想でした。
退職に関わるゴタゴタも、結局は自分の身から出た錆だった訳ですし、退職後の引きこもりについても、足の怪我があったとは言え、それを言い訳にして「何もしない」という自堕落な生活から抜け出す努力をしていなかっただけ。
……自分と向き合って、そして前を向く。
誰もが日常的にしている「ごく普通の事」が、自分には出来ていなかったんだな~と思う一方で、何もしようとしていないクセに「何かしなきゃ!」と滑稽に慌てていただけ。
焚火の煙とともに、自分の中から重たい何かが抜けていくような感じがしました。
きっと日常に戻れば、また溜まっていくのだとは思いますが、この時間だけは本当に心が軽くなれました。
翌朝…久しぶりに空を見た
夜飯は、唯一持って来ていたエバニューの鍋でレトルトのおでんを食べ、焚火の鎮火を待って就寝しました。
気温計を忘れてしまったので、夜の気温が何度くらいだったのかは分かりませんが、翌朝の空気は肌を刺すような冷たさがありました。
夕飯に使った鍋でお湯を沸かし、カップヌードルを食べると身体もほんのり温まります。
そのまま椅子に座って上を見ると、秋の青空が見えました。
空なんて普段も見ている筈なのに、何故か久しぶりに空を見たような気がしました。
少しづつ日が高くなり徐々に気温も上昇する中、チェックアウトの時間まで「ねこたちのいる家」という本を読みました。
母親から怪物と呼ばれた少女が、知的障害を持った女の子や捨てられたネコ達との交流、そして女の子の母であり捨てネコの保護主さんとの触れ合いの中で「いつか、あたしも誰かにとって素敵な人になれるだろうか」と、自分を肯定していく物語。
最近自身が心を病んでいる事もあって心理カウンセリング関連の本を良く読むのですが、清々しい風が樹木を抜ける音しかしない静かな時間が流れる中で読んだ本は、良い映画を見たような素敵な充実感がありました。
そうそう撤収の際には「ここに今朝まで人が居た」という事が判らないように片づけないと……自分の出来る範囲で、ですけどね(^^;
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