FIREを目指すボッチなオッサンの、生き方を変えたお勧め書籍5選

FIREについて

どうしてボッチなオッサンが、FIREを目指すようなったのか?
それには、何冊かの書籍との出会いがあったように思います。
今日は、FIREを目指している、オッサンのお勧め書籍を5冊紹介したいと思います。

今日紹介する書籍

1.ポーの一族
2.病院で死ぬという事
3.ヒルクライマー
4.金持ち父さん貧乏父さん
5.本当の自由を手にいれる自由の大学

「えっ? FIREに関係なくね? という本も多いのではないでしょうか?
一応理由はあるので、宜しければ少々お付き合い頂ければ幸いです(^^;

ポーの一族(萩尾望都著)

書籍と言いながら、いきなり漫画です(^^)
私が、中学2年生(まさに厨二ですね)の時に出会った少女漫画で、萩尾望都先生の書いた作品です。

物語は(若干のネタバレを含みます)、己の意思に反して、永遠の時を生きる宿命を負わされた少年が、数百年の刻を出会いと別れを繰り返しながら、永い旅をしていく物語です。

少女漫画なのですが、ヘタな小説よりも充実した読後感が味わえる名作だと思います。

私は当時、イジメに遭っていた訳ではないけれど、常にどこか孤立しがちでした。

自分が認めたくないだけで、本当はイジメられっ子だったのかも知れません

寂しくて、いつも友人を求めていた私の心に、永遠の時間を共に生きるパートナーを求めて苦悩する主人公の姿が刺さりました。

ただな~、惜しむらくは続編を出さないで欲しかった。
本当にネタバレになってしまうので詳しくは書けませんが、幻のように不透明だからこそ、主人公の旅が美しかったのだと思うのです。

興味のある方は、現在でも復刻版などは手に入るので、一読をお勧めします。

病院で死ぬという事(山崎章郎著)

医師でもある山崎章郎先生が、自身が患者と向き合った経験を書いた衝撃の問題作?
刊行された当時、この本を読んで医療とは?死とは?生きるとは?と考えた医療従事者も多いと思います。

冒頭近くにある、戦争中に麻酔無しでの手術に耐えた経験のある人が、何時終わるとも知れない痛みへの恐怖で、徐々に絶望し壊れていく姿は衝撃的でした。

我が家で、ACP(アドバンスド・ケア・プランニング)つまり人生の終末期に、どのような最後を選択するか、医療に何を望むのか? 或いは望まなのか? そんな事を話し合った、切っ掛けになった本です。

自分もいつか死ぬんだという事を意識したのは、この本を読んだ時が初めてだったかも知れません。

私の父は、若い頃に結核で生死の淵を彷徨った経験から、それこそ私が小学生の頃から、自分は長く生きられないし、延命も望まないと宣言をしてたのですが、この本が切っ掛けで「父の宣言」が「家族の約束」になりました。

萬田先生の「家に帰ろう」という本と共に、私の死生観に大きな影響を与えてくれた一冊です。

ヒルクライマー(高千穂遥著)

私が高校生くらいの頃かな?
「クラッシャージョー」とか「ダーティーペア」というジュブナイル(現在で言うライトノベル的な少年少女向け小説の事です)を書いていた作者が、それまでの作風から一変して書いた自転車小説です。

陸上競技を断念した主人公が、亡くなった友人から自転車を遺品として託され、そこから徐々にヒルクライムという競技にのめり込んで行く物語で、この作品あたりから、FIREに関係してきます。

以前、私はFIREへの道はヒルクライムに似ていると表現しましたが、この小説を読むと、その意味が実感出来ると思います。

私が考えるに、FIREへの道はある程度確立された方法があるものの、ハードルが高いと思うかどうかは、そこへ向かう気持ちの問題だと思うのです。

精神論と言われてしまえばそれまでですが、苦しい過程を根性で乗り切るのではなく、苦しさを楽しめるかどうか? そこにハードルの高低があるように感じています。

この本と、後で紹介する金持ち父さん貧乏父さんの2冊を読むと、そのハードルがとても低くなるのではないかと思います。

金持ち父さん貧乏父さん(ロバート・キヨサキ著)

FIREを目指す人の中では、最も有名な書籍の一つだと思います。
この本と「バビロンの大富豪」の2冊は、おそらく全員が読んでいるのではないでしょうか?

この本は、お金に関する考え方を教えてくれる教科書的な本だと言われているようですが、私は、もっと広い意味での人生論だという感想を持ちました。

この本との出会いは、FIREという言葉も知らなかった、2000年台の中頃だったと思います。

確かに最初は「自分も億万長者をなれるかも?」と思って買った本でしたが、私の場合は、「金持ち父さん」の考え方に共感しつつも、自分には「貧乏父さん」の生き方しか出来ないと思いました。

当時の私は、金持ち父さんも貧乏父さんも病気になる事は避けられない。
そんな時に少しでも役に立てればと、医療の道を選んだのだと再確認させてもらった本でもあります。

現在は、今の病院で働く意味を見失い、早期退職を目指している訳ですし、投資信託などを始めたのもこの本が切っ掛けでしたので、「金持ち父さん」への憧れは、しっかりと残っていた訳ですね(^^;

本当の自由を手に入れるお金の大学(両@リベ大学長著)

さあ、真打ちの登場です!(^^)

3年ほど前かな? アメリカのFIREムーブメントを知り、漠然と「羨ましいな」という思いがありました。

とは言うものの、FIREという言葉は、非現実的で「外国の話」と言う印象しか無かったのが正直な所です。

そして数年前から精神を患い「仕事を続けるのがシンドイ!」 と思う中で、昨年(2020年)この本と運命的な出会いを果たしました。

「本当の自由を手に入れる」というタイトルは、当時の自分の心にストンと嵌まりました。

そして、それまでもコツコツと生活の見直しや資産形成などを行っていたのですが、「自分の生き方は、全てが間違いという訳でも無かったのかも?」と感じさせてもらった本であり、自身の中でFIREを目指すという事が、具体的な目標となった本でもあります。

この本と出会えなければ、もしかすると希死念慮に負けて自死を選んでいたかも?
そう考えると、この本の著者であるリベ大の両学長は、私にとって命の恩人と言えるかも知れません。

両学長、希望を与えていただいて感謝しております。
本当にありがとうございました。

まとめ

FIREを目指す上で役に立つ本は、色々なメディアで、その道の専門家が多くの書籍を紹介しています。
オッサンは、まだFIREを達成した訳でもなく、他人様に何かを教えられるほどの教養もありせん。

ですが、いずれの書籍も「自分がどういう生き方を選択するのか」について、その年代毎に大きな影響を与えてくれた本です。

特に「金持ち父さん、貧乏父さん」と「本当の自由を手にいれる お金の大学」の2冊は、私がFIREを目指す指標ともなった本ですので、是非読んでみて欲しいと思います。

FIREなんて「一部の金持ちの夢物語だ」と考えている人は、きっと「あれ?自分にも可能性があるかも?」と、希望を持たせてくれるという意味でも一読の価値があります。
もっとも、FIREを目指す人ならば、きっと既に手に取っていると思いますけど。

それから、萩尾望都先生の作品(特に古い作品)については、とても思い入れが深いので、また改めて記事にしてみたいと思います。

漫画に対して偏見がある訳ではないですが、漫画というジャンルに当てはまらない作品を生み出す、数少ない作家さんだと思っています。

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