還暦にもなって今更だけど、英会話の学び方・・・根本的に間違ってね?

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FIREで出来た時間を使って、ボケ防止も兼ねた英会話の勉強を始めましたが、早くも挫折しそうです。
たった一月なので出来なくて当然なのですが、出来ない理由について、少し自分なりに思う所があるんです。

暗記は無意味かも?

英語のフレーズや単語などを覚えるのは難しいです。
当初は教材のテキストや音源を暗記していけば、少しづつでも英語に慣れていけるのかな? と思っていました。

勿論、それらを覚える事は必要不可欠だし、そうする事で英語耳というかリスニング能力も向上するのでしょう。

ですが単純に暗記するというのは、無意味とまでは言いませんが、かなりの遠回りな勉強法かもと感じています……何故なら……英語ではなく日本語で暗記しているだけかも? という事に気付いてしまったからです。

どういう意味?

極端な例ですが「Have a nice day」という言葉を覚える場合、普通は「Have a nice day」という言葉を覚えて、それが日本語で「良い1日を」という意味だと理解すると思うんです。

ですが私の場合「ハバナイスデイとは日本語で良い1日をという意味だ」と暗記します。
この違い判りづらいかも知れませんが、結構大きいと思うんです。

Have a nice day

ハバナイスデイとは日本語で良い1日をという意味

上手く表現出来ませんが、普通は「Have a nice day」という言葉を覚えるので、会話の中で「Have a nice day」という言葉が出てきた時に聞き取れるようになります。

私の場合は「ハバナイスデイは日本語で良い一日をという意味だ」としか覚えていないので、会話の中で「Have a nice day」という言葉が出てきても聞き取れません。

「Have a nice day」という4語より「ハバナイスデイ、とは、日本語で、良い一日を、という意味だ」と遥かに複雑で長い文章を暗記しているのに、そこに英語は一言も含まれていません

努力と言う名の徒労

この1か月で、一冊の入門編の英会話教材をほぼ丸暗記しました。
自分でもこんなに記憶力が残っていたのかと驚いています。
ですが前述したように、英語については1語も記憶していない事実に気付いて愕然としています

教材は基本となるフレーズを覚えて、そのフレーズを利用した会話を聞きます。
そしてロールプレイでフレーズが見に付いているかを確認するという流れになっていました。
確かにフレーズ・会話・確認と合理的に覚えられる、良く出来た仕組みだと思います。

でも私の場合は全てを日本語として覚えているので、より多くの労力を必要とするにも関わらず、英語自体は全く身に付いておらず、努力というより徒労となってしまっているのが実情です。

学校の勉強ならOKかも知れないけれど

各章ごとにミニテストのような穴埋め問題があったりするのですが、それらは問題なく回答出来ます。何なら一連の問題自体を丸暗記しているので、質問を見る前に回答だけが浮かんできます。
まあ学校の試験ならば、これでも問題ないのかも知れません。

ですが英語そのものを覚えていないので応用も効きませんし、ましてや会話になど使える筈もありません。当然リスニング能力の向上も皆無です。

何故これに気付いたかと言うと、英語の歌を聞いていて、全く聞き取れない事に気付いたからなんです。歌詞を見ると、難しい単語なんて一つも使っていないにも関わらず……です。

勿論、一朝一夕にリスニング能力が向上するなんて思っていませんでしたが、歌詞に何やら見覚えの有る言葉があったので教材を見返してみると、そのまんまの言葉が載っていました。

つまり教材の中に出てくる文章は暗記しているのに、同じ文章が歌詞の中に入っていても聞き取れないという事ですね。

中学1年の問題を解いてみると

学校の勉強ならOKと書きましたが、正確な表現ではないかも知れません。
何故なら、まさかと思って中学1年生用の英語の問題集を買って挑戦してみたところ、見事なまでに惨敗しました。

自分でも不思議なのですが、奇しくも英会話教材とほぼ同じ文章を使った問題もあったのですが、少し別の角度で出題されるとダメなんです。
つまり私がこの一か月で覚えた事は、教材の中でしか使えないという事ですね。悲しい事に。

どうしてこんな事になったのか、正直言って自分でも良く分かりません。
ですが、このままでは何十冊という教材に何年も取り組んだとしても、決して英会話は身に付かないという事だけはハッキリしています。

何故こんな面倒な事に……

自分でも、何故こんな面倒な事になったのか不思議でなりません。
少なくとも、昔英会話教室に通っていた時はもう少しマシだったように思います。

旅先では全く通用しませんでしたが、映画などは字幕に頼らずとも多少はストーリーが追える程度になっていましたし、何ならDVDは英語字幕で見ていた事もあります。

話す事は出来なくとも、少なくともリスニングとリーディングは現在よりも融通が効いていたと思うし、学び方も相応の方法だったのだろうと思います。

何時からこんな事になってしまったのか……
思い当たる事と言えば、仕事をしていた時の学術(と言う程大層な物ではありませんでしたが)発表やプレゼンの時などは、事前に発表原稿や想定されるQ&Aまで含めて丸暗記して臨んでいた事でしょうか?

Q&Aまで含めて暗記していたので、想定外の質問が来て戸惑ってしまう場面もありましたが、何となくやり過ごせて来てしまったので、丸暗記クセが付いてしまったのかも知れません。

学び方を変えなければ

色々と問題点は出てきましたが、学び方を変えなければどうしようもない事に、早めに気付けたのは良かったのかも知れません。

とは言うものの、もはや習慣というかクセになってしまっている状態を変えるのは容易でなく試行錯誤しています。
もしかすると、学び方を変えるだけで数年かかってしまうかも知れないですね。
それぐらい一度身に付いた習慣を変えるのは難しいです。

英語を覚えようと思っても、無意識に日本語の文章として丸暗記しようとしてしまいます。
本当に習慣というものは恐ろしいです。

英会話うんぬん以前に、こんな問題に直面するとは思ってもみませんでした。

英会話を覚えるよりも認知症でボケる方が早いと書きましたが、現在の柔軟性を失った思考回路も、もしかすると認知症の初期状態なのかも知れませんね。

逆に考えれば、これってボケ防止の良い機会なのかも? と前向きに考えてみたいと思います。
英会話入門どころか、門にさえ辿り着いていない状態で諦めるのも勿体ないですかしね~(^^;

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