皆さん、ハクキンカイロってご存じですか？
大正時代からあったようで、確かに私が子供の頃（今から５０年以上前）の記憶にも、朧げながら存在しています。
ずっと忘れていたのですが、一昨年キャンプグッズを調べていたら偶然発見しました。
それまでは、カイロと言えば使い捨ての貼るカイロを使っていたので、「あ～子供の頃に、こんなのあったなぁ」という懐かしさもあり購入しました。確か３千円しないぐらいの値段だったと思います。
質感の高さにビックリ
懐かしさも手伝ってネットで見つけた時に、思わずポチってしまいました。
しかし、届いた時にはまず質感の高さに驚きましたね～。
使い捨てカイロと違う金属の質感が高級感があって、とても所有欲が満たされるデザインです。
大正時代からほとんどデザインが変わっていないそうなのですが、懐かしいと思う半面、今でも斬新なデザインに思えてカッコイイです。
まあ、大正時代は今よりも丸っこい卵型だったようですが、そちらの形も好きなんですよね～
また再販してくれないかな？
ハクキンカイロの使い方
金属の本体の上蓋（？）を外し、更に火口のような部分も外して燃料であるベンジンを入れます。燃料を入れる時は専用の容器を使うのですが、１杯で１２時間、２杯で２４時間くらい暖かさがキープされるそうです。自分は昼間は使わないので、一杯しか入れたことはありません。
燃料を入れたら火口を付けて、火口をライターなどで軽く炙ります。
この時、火口と書きましたが、実際に火が点く訳ではありません。
ハクキンカイロは燃料を燃やす訳ではなく、触媒を使った化学反応で熱をおこすそうなので、火が点かなくても、しばらくすると徐々に熱くなって来ます。
使い捨てカイロとは別次元の暖かさ
ハクキンカイロは本当に優れモノで、使い捨てカイロとはまず暖かさが全然違います。
使い捨てカイロも低温ヤケドに気を付けないといけないですが、ハクキンカイロは本当に素手で持てないほど高温になります。
なので、専用の袋がついて来るんですけど、それに入れてもまだ熱い。
私は袋に入れたあと、身体に巻きつけるタイプのホルダーに入れて使っていますが、下着の上からではまだ熱いので、スエットの上から付けて使っています。
とってもエコなんです。
ハクキンカイロの燃料はベンジンです。
これを専用の容器を使って入れるのですが、だいたい一杯で１２時間くらい持ちます。
２杯入れると２４時間持つそうですが、自分の場合は、昼間は使わないので一杯で十分です。
ベンジンの価格はネットだと２本で1680円（2021年3月1日現在）でした。
だいたい２本で１シーズンは余裕で持ちますので、使い捨てカイロを毎日使う事を考えれば、決して高くは無いと思います。
何よりも、ハクキンカイロ自体が使い捨てではなく繰り返し使えますし、構造も単純な構造なので、そんなに壊れるという事も無いと思います。
そう考えると、使い捨てカイロよりも断然エコな気がします。
キャンプでの使い方
自分のキャンプの楽しみは何と言っても焚火です。
見ているだけで、とても身も心も暖かく癒されます。
なので、焚火をしている間は、ハクキンカイロをタオルに包んでシュラフ（寝袋）の中に入れておきます。
そうすると、シュラフの中がジンワリと温まり、湯タンポも併用すると、ぬくぬくと幸せな感じで寝られます。
家でも布団が温かいと、ホッとするじゃないですか？ そんな感じです。
ちなみに、タオルに包まないと部分的に熱くなりすぎて少し不安です。
暖房代が節約できた！
あまりにキャンプでの使い勝手が良かったで、普通に自宅でも使っています。
部屋着に着替えたら、その上からカイロを巻いて、更にその上から熱を逃がさないようにダウンを着こみます。
そうするとストーブとかエアコンとか、あまり暖房に頼らなくても結構温かいんですよ。
実際に今年の冬は、まだ灯油を２０L缶１つしか買っていません。
ハクキンカイロを使うまでは、だいたい１週間で２０L使っていたので、ものスゴイ節約ですよね？ 思わぬ副効果だったと思います。
ちなみに、エアコンは未だにスイッチを入れた事もありません（^^;
寒がりの私は、ストーブとエアコンの併用なんて事もしていたので、だいぶ光熱費の削減になっていると思います。
ちょっと気になること
とってもエコで優秀なハクキンカイロですが、誰にでもお勧め出来るか？というと、少し微妙な部分もあります。 それは匂い！
ベンジンって、有機溶剤系の独特な匂いがします。
ハクキンカイロは、ベンジンを直接燃焼させている訳ではないので、そこまで匂いがするとは自分は思わないのですが、無臭か？ と言われると、少しは匂いがするのは確かです。
自分は使っているうちに慣れてしまいましたが、気になる人はダメかも知れません。
こればかりは個人差もあると思うので、実際に使って見ないと何とも言えないですね。
ただ、ハクキンカイロと燃料のベンジンを買うと、今だと5000円近くするみたいなので「ちょっとお試しに」というには少し高いかも知れないですね。
まあ、匂いさえクリアしてしまえば、とても便利な暖房器具の一つかと思います。
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