FIRE生活も3年目に入りましたが、FIRE前と後とで金銭感覚(お金の使い方)について変化があったので、少し記事にしてみたいと思います。
衝動買いについて(FIRE前)
FIRE前(働いていた頃)は、あまり衝動的にお金を使う事はありませんでした。
子供の頃からの習慣で、何か欲しい物があっても直ぐに買うという事は殆どなく、特に5万円以上の買い物の場合は、必要金額から逆算して月々お金を貯めて(私は欲しい物貯金と読んでいました)いました。
毎月貯められる金額には限度がありましたので、高価な物は必要な金額が貯まるまでに相応の期間を要しました。
当然、期間が開くと当初の「欲しい!」という熱が冷めて「そんなに欲しくないかも?」と感じる事もあったのですが、だからこそ一定期間を経ても「欲しい」と思えた物を手にした時の満足感は格別でした。
旅行について(FIRE前)
旅行についても基本的には同様の考え方で、土日も含めて殆ど連続した休みが取れなかった(有給休暇も年に1~2日程度しか取れませんでした)事もあって、2泊以上の旅行については、それこそ年単位で計画を立てていましたし、海外なんてそもそも旅先の候補にもあがりませんでした。
旅行って計画を考えている時が一番楽しかったりしませんか?
衝動買いと一緒で、年単位で旅先について調べたりしているうちに、行く前から既に行ったような気分になって、気持ちが冷めてしまうという事も少なくありませんでした。
その時は「それほど行きたいと思っていた訳ではないんだ」とか「まあお金が無駄にならなかったので良しとするか」と納得していました。
「欲しい物貯金」の功罪
そうして「やっぱり要らない」とか「それほど行きたい訳じゃない」と結局使わなかったお金は、そのまま貯金として積み上がっていました。
FIREした現在、その当時の自分を振り返ってみて「欲しい物貯金」には功罪両面があったと感じています。
無駄使いしないクセを付ける、本当に自分にとって必要な物(事)かを見極める、そう言う意味では良かったと思う半面で、その時にしか買えなかったもの、それ等を使って出来た楽しみを軽視し過ぎていたかも? と思うのです。
特に旅行に関しては、そこで得られたであろう経験などを考えると「本当にそれで良かったのか?」と感じています。
FIRE後のお金の使い方
1年目は、まだ「欲しい物貯金」の意識は残っていましたが、昨年に関しては殆ど「欲しい物貯金」を意識する事は無くなりました。
逆に「したい(欲しい)」と思う事については積極的に実行しよう。思いつきや衝動的大いに結構じゃないか! という感じに変化してきています。
さすがにあまり大きな金額については、まだブレーキが掛かる部分もありますが、基本的には自分の欲望に忠実に生きたいというのが、現在の私の支出に関する基本となっています。
いやぁ、数年前の自分だったら「将来への備えを疎かにすんなよっ!」と激怒されそうですが、自分に残された時間、特に身体を自由に動かせる時間の事を考えると、過去の
自分にとっての「備えるべき将来」とは、まさに現在の事だと思うからです。
それでも不安はある
前回の記事にも書きましたが、老後破産への不安も勿論あります。
お金なんて墓場まで持っていけない訳ですから、身体が動くうちに使えるだけ使ってしまえ! と思う一方で、いざ身体が動かくなった時に無一文になったらどうしようとか頭を過るんです。
そうなった場合のセーフティーネットなども調べた事はありますが、それは本当に最後の手段であって、今からそれを当てにするのは何か違いますよね?
死ぬ瞬間に無一文になるのが理想なんでしょうけど、そんなに上手くはいかないし、逆に金銭的に破綻する可能性の方が高いと思うんです。
いつか身体が動かなくなる、或いは認知症等で介護が必要になる、それらは避けられない事だと思いますし、それが何歳の時なのかも分かりません。
もしかしたら今日にも何らかの病気で寝たきりになるかも知れませんし、逆に90歳まで長生きしてしまうかも知れません。
数年前の私の考えていた「備えるべき将来」とは、そうした事態も含めての事だったような気もします。
お金の使い方に正解は無いのかも知れませんが、どこまで行っても不安は付きまとうものですね。
今の金銭感覚(お金の使い方)の変化は、もしかするとFIREが崩壊する序章なのかも知れません。
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