FIREを目指したオッサンの、投資についての失敗談を紹介します。

FIREについて

オッサンは、FIREを目指して積み立て投資をしていますが、投資に関しては数えきれないくらいの失敗をしています。
同じようにFIREを目指している人に、少しでも参考になればと、私の失敗の経験を記事にしたいとおもいます。

現在の主力投資

投資と言っても、私は個別株への投資は行っていないので、投資信託が中心というか、投資信託一択になっています。

投資を始めた頃は、色々なジャンルの投資信託を買っていましたが、現在保有している投資信託は、米国株を中心としたインデックスファンドが全体のほぼ9割になっています。

失敗した投資1:銀行系の投資信託

私の投資は、銀行からの勧めで始めた投資信託から始まりました。
結果から言うと、これは惨敗でした。

投資信託を始めた切っ掛けは、定期預金を開設する際に「投資に興味はありませんか? 今は定期であっても利息は付かない時代です。それより投資で積極運用をしてみませんか?」と銀行のお姉さんに誘われたのが投資を始めた切っ掛けでした。

お姉さんの話では、定期の利息が年0.0数%なのに対して、投資信託ならば年数%のリターンが期待できるという話を聞き、生涯貯金を続けてもこの位にしかならないかな~なんて限界を感じていた事もあり、思わず飛びついてしまったというのが実際の所です。

ただ、ご存じの方も多いと思いますが、銀行の投資信託は信託手数料が高いんですよね(涙)
中々投資の収益が信託手数料を上回る事が出来ず、結局はじりじりと資産額が目減りしていきました。

銀行の手数料を上回る成績を常に出せるファンドは
あまり無いのではないでしょうか?

最初はリスクがあるのだから、そのうち上回る事もあるだろうと考えて保有していましたが、さすがに我慢の限界を超えてしまいしました。
現在では、早めに損切が出来て良かったと思っています。

失敗した投資2:テーマ別投資

銀行の勧めで買った投資信託の一つに、テーマ別の投資信託がありました。
インデックス運用だったのかアクティブ運用だったのかも覚えていません。

自身が病院に勤務していた事もあり、医療はどんな時代になっても必要とされるだろうと医療系のファンドを選びました。

しかし、医療が常に必要とされるという事と、医療に携わる企業が常に成長し続ける事は別物だと考える事が出来ませんでした。
そんな当たり前の事も分からないまま、当時は投資していたという事ですね。
結局こちらも数年で損切りする事になりました。

失敗した投資3:FX取引

かつて一攫千金を夢みて、FX取引に手を出した事もありました。
その結果、1000万円近いロスカットに遭い、遭えなく撤退する事になりました。

FXの怖さは、レバレッジ(当時は400倍なんてレバレッジでした)にあるように思われがちですが、実際には適正に損切が出来るかという方が問題だと思います。

50万円から始めて、数年で1000万円にまで資産を増やして調子に乗っていた私は、短期間で資産が泡と消える恐ろしさを味わいました。

具体的に何が起こったのかというと、それまでも損切設定はしてましたが、欲に負けて徐々に設定が甘くなってしまい、気が付けばギリシャショック等の影響による超円高に巻き込まれ、あっと言う間に損失が増えてしまったという事です
幸い、それまで数年間に渡って積み上げてきた資金があったので、最終的には50万円程の黒字でしたが、朝起きてみたらいきなりロスカットされていた時の絶望感は忘れる事が出来ません。

それと、基本的にスイングトレードを行っていた私ですが、やはり日々の為替の動きが気になり、毎朝毎晩為替情報、世界情勢などを常にチェックし続ける毎日に疲れてしまったと言うのも原因の一つに上げられると思います。

毎日毎日為替情報が気になって
一時も心休まる時がありませんでした。

FXは、資産を増やす為の有効な手段なのかも知れませんが、やはり人には向き不向きがあるという事で、私には合っていませんでした

私の場合は、素人にそんな世界情勢とか為替動向とか理解出来る筈がないのに、出来ると思ってしまった事が一番の敗因かと思います

失敗した投資4:アクティブファンド

アクティブファンドも、欲に目が眩んで始めた投信です。

多少のリスクは合っても、どうせインデックス運用もリスクがあるのは変わらないのだから、アクティブ運用の方がリターンも大きいし、投資するならこちらの方が良いんじゃないかと始めましたが、結局はインデックス投資の方が、トータルで見ると成績は良かったです。

プロが運用しているので、手数料が高いのは分かるのですが、何故インデックスファンドを上回れないのか?
素人の私が個別株取引をしない理由の一つになっています。

単年度で見ると、インデックスを上回る成績を残した年もありましたが、信託手数料等に食われて、結局はインデックスの方が長期投資には合っていると考えました。

失敗した投資5:バランスファンド

投資はリスク分散が必要だという、偏った知識を得てバランスファンドに手を出した事もありました(そもそもリスク分散とはどういう事なのか、現在でも良く理解出来ていません)
決してバランスファンドが悪いという事は無いと思うのですが、私との相性はあまり良くなかったと思います。

私の持っていたファンドは国内REITを含んだものだったのですが、当時はじりじりと値を下げていて、毎日のようにファンド情報をチェックしていました。

決してバランスファンド自体が悪いという事では無いのだと思いますが、日々株価などをチェックしたくなってしまう私の性格では、成果が上がる下がる以前に、精神的に疲弊してしまい、自分には合わないなと感じた次第です。
この豆腐メンタルこそが、私が投資に向いていない最も大きな理由です。

結局残ったのはインデックスファンド

なんだかんだと紆余曲折がありましたが、最終的に私に残ったのはインデックスファンドの積み立てだけでした。

一応SP500と全世界株式を中心にしているのですが、全世界株式も内容を見ると多くの銘柄が米国で占められているので、ほぼ米国株中心の投資信託となっています。

この投資の良い所は、機械的に積み上げるだけなので、あまり株価などチェックする事が無くなり、その時々の株価に一喜一憂する事が少なくなりました
これは、とても精神的な負担が少ない投資方法ではないかと思います。

まあ、さすがに昨年のコロナ不況の中で平常心を保つ事は困難でしたが、結局は持ち直しているので、これからもあまりその時々の相場に影響されず、長期保有して置こうと考えています。

これまでの投資を振り返って

結局元本割れした状態で損切したファンドも幾つかありましたし、FXで1000万円近い資金を溶かした事もあります。

私の投資遍歴は、決して優等生的な運用ではなく、彼方此方にぶつかりまくり、失敗の連続だったと思います。

辛うじて、証券会社のインデックス投信への積み立てを続けた事が、今に繋がっているのだと思います。

これから投資を始める人へ

まずは自身がどう言う性格をしているのかを、良く考えてみるべきだと思います。

もし、貴方が平凡なサラリーマンであれば、FIRE出来る資産を確保しようと思ったら、何らかの投資については避けて通れない事だと考えています。

そして、銀行系の投資信託はともかく、インデックス投信や高配当ファンド、個別株、FX、色々な手法があり、どれも適切に運用する事が出来れば、貯金をコツコツ積み上げるよりも、大きな資産を手にする可能性は非常に高いと思います。

しかし、知識の不足や自身の性格で、健全な運用が出来ない場合には、想定を超えたリスクに直面するのだという事を肝に命じた方が良いかと思います

小さな事が気になって、常にチャートを見ていないと安心できない人。
鷹揚な性格で、自身の資産管理を見るのを面倒臭いと放棄してしまう人。
ついつい欲が先行し、まだ先がある、きっとこの後逆転する筈だと損切りのタイミングを逃してしまう人。

これらの性格は、一見投資に向いていないように感じますが、相場の状況によっては望外の利益を得る事が出来る場合もあります。

しかし、その成功体験こそが一番の問題だと、個人的には感じています。
一度成功を経験してしまうと、次もきっと上手くいく、失敗しても次は成功する筈と、どんどん底なし沼に嵌まってしまう可能性があると考えています。

一度の成功体験が、何度も失敗しても懲りない精神構造を作ってしまう可能性があります。
そうなると、失敗を次に活かす事が出来なくなってしまいます。

常に勉強を欠かさず、短期的な取引を好むタイプ、相場の動きに怯えてしまうが故に、コツコツ積み立てる方が得意なタイプ、人にはそれぞれタイプが有ります。

私の場合は後者のタイプだったのに、前者のやり方を実行しようと考えて失敗しました。FXなどはその最たる例だと思います。

要は、他人はこうして成功したという話を鵜呑みにせず、自分の性格はどんなタイプなのかを分析し、自分にあったやり方を見つけていくべきだと思うのです

蛇足ですが

あなたが、どんなタイプの人間であったとしても。これは止めておいた方が良いんじゃないかな?と思う投資を二つだけ紹介して今回の記事は最後にしたいと思います。

一つ目は銀行系の投資信託です。

これは信託手数料が高すぎると個人的には思っています。
現在、私の主な投資信託は、SBIヴァンガードSP500インデックスファンドとeMAXIS Slimオールカントリーですが、どちらも信託手数料は0.1%前後です。
それに対し、銀行の投資信託報酬は年間数%を超えるものもあるようです。
投資信託は年数%の運用益が出れば良い方ではないでしょうか?

つまり運用益のほどんどを信託報酬という名目で銀行(あるいはファンド会社)に持っていかれる状況にある訳で、これは何とも残念な話です。

それともう一つ、これも良く言われている事ですが、毎月配当型のファンドも個人的には要注意と考えています。
よほど業績が右肩上がりで、財務状況やキャッシュフローも絶好調なら、或いは毎月配当を出す事も可能なのかも知れません。

けれど、会社について調べてみると……これは……と思う会社も見かけます。
3年後、5年後、或いは来年、その会社が存続しているのかと心配になる事もあります。

投資は自己責任で行うもの、誰も損失を保障しれくれる訳ではありません。
どうか皆様には、私を同じ失敗を繰り返さないで欲しいと願います。

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