FIREの可能性について、FP(ファイナンシャルプランナー)に相談してみた結果

FIREについて

現実的には難しいかな?と思いつつ、どうしてもFIREを諦めきれないボッチなオッサンは、思い切ってFP(ファイナンシャルプランナー)に相談してみました。
家計簿や資産状況、年金定期便などの資料を揃えて相談した結果…
あまりに予想外の結果が出てしまった為、将来の方向性を見失い戸惑っています。

現時点でもFIREが可能?

心配性の私は、セカンドオピニオンでは無いですけど、あるFPと相談した後に、また別のFPとも相談させて貰いました。

結論から先に言いますと、二人のFPの意見として、私の家計状況と資産状況から考えると、60歳まで待たなくても、現時点で仕事を辞めても大丈夫という意見でした。

……って事は……えっ? FIREの条件を達成している!?

「オラ都会さ行ってタワーマンションに住むだ!」とか「高級外車でブイブイ言わせる(死語?)ぜ」とか言わずに、今の生活を続けていくという事であれば、絶対とは言えないけれど、それほど不安に思う必要は無いと。

それよりも、今後どう生きていくのかなど、具体的な生活設計を考えてみてはどうですか?と言われました。

もう一人のFPからは、社会との繋がりを保つ事は大切なので、少しは仕事をするサイドFIREや、何かのボランティア活動に参加するなども検討してみてはどうですか?とも言われました。

FPからのアドバイス

金銭的な面では、現状でも大きな問題は無いとの事でしたが、資産状況について言えば「もう少し投資へ資産を振り分けても良いと思います」とのアドバイスを頂きました。

たしかに債権と株式を50対50で持った方が良いという話を聞きますが、私の資産バランス(ポートフォリオ?)は70対30ぐらいで預貯金が多いです。

これには私なりの考えがあり「平均寿命(81歳)までの生活資金は、現金(預貯金)で確保したい」というのが前提としてあって、貰える予定の年金や投資信託を長期保有する事は、何かあった時の保険的な物と考えていたからなんですが、その考え方には危うさがあると指摘を受けました。

貯金が勝手に減っていく!?

まず「投資信託は保険」という認識は危険だと。
インデックス投資も投資である以上、肝心な時に下落しているリスクはあるので、保険とは考えない方が良いという事でした。

では何故、もっと投資を増やす方向で、資産バランスを見直した方が良いのかというと「あまり預貯金に頼り過ぎない方が良いから」という話でした。

「投信を取り崩していくのは抵抗があるので、生活資金は預貯金でと考えているのですが?」と聞いてみたところ……

「基本的にはその考え方でも良いと思いますが、貯金は下ろさなくても減っていくという事も考えた方が良いです」と言う衝撃の答えが!

「え?この人何を言ってるの? 下ろさなければ減る訳ないでしょ?」と思いましたが、説明を聞いて納得しました。

というか、普段から自分も感じている事を、貯金にも当てはめて考える事が出来ずにいただけなのですけど。

結局どういう事?

要はインフレリスクの話なのです。

昨年1000円で買えたものが、今年は1000円で買えなくなったり、値段は同じなんだけど、実は量が減っていたりというのは、家計をやり繰りしている人ならば、普段から実感している事だと思います。

つまり、同じ金額で物が買えなくなる=お金の価値が下がっている(インフレしている)訳ですよね?
お金の価値が下がるのだから、当然貯金についても同じで、額面的には同じでも価値は下がる。
つまり下ろさなくても、実質的な価値は目減りしていくという話なんです。

以前からインフレリスクについては意識していましたが、貯金が減るという考えは無かったです。
それどころか、日本の銀行預金は世界一優良な債権だと思っていたくらいです(^^;

具体的な投資先は?

貯金の実質的な価値が下がっていく事への対応として、投資への配分を増やすと言っても、私は投資に関して、まだまだ勉強不足だという自覚があります。

今までは、何も考えずに投資信託を積み立てていただけなので、今から「投資をしましょう!」と、言われても不安が募ります。

FPにも、そのように話したところ、別に新たな投資を始める必要はなく、現在持っているインデックス投信を増額すれば良いのではないですか?との事でした。

投資信託の中には、あまりお勧め出来ない投資信託もあるようですが、幸い私が積み立ている投資信託は「持っていて良い」投資信託との事で、何となく第三者から「良いと思いますよ」と言われると安心するんですよね~

う~ん…我ながら単純というか、詐欺師にコロっと騙されてしまうタイプのようですね~(気を付けねば)

年金の繰り下げ受給

年金についても、少し相談させてもらいました。

当面は手持ち資金で暮らして、年金については70歳での繰り下げ受給を考えていると話したのですが、それは方法としては「有り」との事。

現在は75歳まで繰り下げる事が出来るようになり、最大84%ほど受給額が上がるという話を聞いて、それならば…とも思ってしまったのですが、損益分岐を考えると、そこまで繰り下げるのはお勧め出来ませんという答えが(^^;

年齢的にも、どれくらい活動的にお金を使える期間が残るのか?という問題を考えると、70歳というのは現実的なラインだという話です。

確かに介護施設に入ってから多額の年金を貰ってもなぁ…というのはありますね。

それと、定年前に退職する事による年金の減額ですが、2年程度であれば厚生年金の減額はそれほど大きくないとか。

気になるようであれば、ねんきんネットでシミュレーション出来るので、調べてみてはどうですか?と言われました。

FIRE達成? 今後どうする?

正直に言って、今はどうして良いか戸惑っています。

最初からFIREしたいと言っていたんだから、すれば良いじゃないか!
FIREしたくても難しい人もいるのに、 今更グダグダと悩むなんて嫌味かよ?

そう言われても、返す言葉がありません。

憧れのご馳走を目の前に並べられて「さあどうぞ!」と言われても、正直なところ現実感が無いというか、どうして良いのか分からないんです。

何て表現したら良いんだろう?
目標地点に辿り着いたものの、そこから先の地図を持っていないので、どちらへ行ったら良いか分からない、といった感じでしょうか?

一応FIREしたらやってみたい事などは、あれこれ考えていましたが、それって本当に自分の夢だったのかな?
本当に仕事を辞めなければ出来ない事なのかな?
有り得ない妄想をして楽しんでいただけなんじゃないのかな?
色々な事が頭を過ぎります。

諸先輩方の
「働けるってのは幸せな事なんだぞ」
「定年になって俺は自由だ~と思えたのは最初の数カ月だけだった」
「あり余る時間を持て余して気が変になりそうだった」
そんな意見が今になって効いてきています。

FIREしたら自分らしく生きられる?

私がFIREしたとして、本当に自分らしく生きる事が出来るのでしょうか?

「そもそも自分らしくって何?」とか、まるで思春期の子供のような事までもが頭に浮かんでは消えていきます。

本当に計画的にFIREした人ならば、その後の事もキチンと考えているのでしょう。
でも、私はFIREという言葉に憧れただけ…

嫁さんに逃げられ、子供も出来ず、友人もいない、趣味も無い、酒もタバコも飲めない、介護が必要な両親も既に他界してしまった。

そんな条件が重なって、結果的にFIREの条件を満たしていただけ。
ある意味、幸運だっただけとも言えます。

そんな自分がFIREしても……これからどうすれば良いんだろう?

いざ「仕事を辞めるゾ!」となると、やはり悩んでしまうのです。
贅沢な悩みだという事は重々承知しているのですけれど。
本当にどうしよう?

コメント

タイトルとURLをコピーしました