オッサンは、FIREの条件を達成したと勝手に思っているのですが、オッサンの考えるFIREの条件とはどんな物なのか、今回は少し記事にしてみたいと思います。
かなり特殊な条件なので、あまり他の方の参考にはならないかもですが、こんな考えの人間もいるんだとお付き合い頂ければと思います。
前提条件1
まずは物価上昇率については、年2%と考えようと思いました。
最近までデフレから脱却出来ないと言われ続けてきましたが、日常の生活実感からは、確実に物価上昇(インフレ)しているように感じていますので、年間2%はインフレするという事を前提にします。
前提条件2
今後も年金制度は維持されるものと考えています。
ただし、決して年金制度が不動の物だとも考えていません。
少子高齢化の影響やマクロ経済スライドの導入などで、制度自体は残っていても形骸化し、実際の年金額が年金定期便を大きく下回っていたというリスクはあると考えています。
とは言え、完全に崩壊する事はないだろうと予測(期待)しています。
前提条件3
現在の生活水準を維持しようと考えていま……す??
これが一番悩んだ所です。
現在でも複数の病気を抱えているので、医療費は減るどころか増える一方でしょう。
それに、折角FIREしたのならば、やはり娯楽費はある程度確保したい。
本当に現在の生活水準で良いのか?という所は、やはり悩みどころでした。
そこで、この5年間で一番生活費が高かった年を基準に、プラス50万円の余裕を持たせ、それを基準生活費と設定しました。
私のFIREへの考え方
まず基準となる生活水準(基準生活費)が、年に2%づつ上昇すると仮定します。
何歳まで生きるのか?という事に関しては、まったく予想も出来ませんので、取り敢えず58歳の平均余命である、25年を一つの目安にしました。
(奇しくも、ちょうど良く言われている年間生活費の25年分になりましたね)
基準生活費、物価上昇率、平均余命、計算に必要な要素がほぼ出ましたので、それらを元に総費用を算出しました。
つまり、現在の生活を後25年間続けて、毎年2%づつ物価上昇が続いたら幾ら必要になるのか?という事ですね。
FIREに必要な資産額
算出した費用を準備出来れば、計算上は年金に頼る事なく生活していけます。
まあ、穴だらけの計画である事は、FPとの面談の中で指摘されまくりました。
必要な社会保険料なども計算しないとね
それでも、それだけの資産があれば「あまりムチャな事をしなければ、老後の生活について必要以上に不安を抱く事はありませんよ」とのお言葉も頂きましたので、この金額を私がFIREするのに必要な資産額と考えます。
蛇足ですが、FPの言うムチャな事というのは、今から新築の家を買うとかそういう事です。
後は高級外車を乗り回すとかね
現金(預金)と株式のバランスは?
計算してみると、私に必要な資産は約7500万円となりました。
資産は現預金と投資に別れますが、そのうち現金を幾ら用意するのかについては、私の両親を参考にさせてもらいました。
両親を参考ってどういう事?と思う方もいると思いますが、私の父は74歳で他界し、母は75歳で介護施設に入所しました。
それらの事から、私が活動的に動ける時間は75歳までと仮定し、そこまでの費用は自由に動かせる現金(預金)で持ちたいと考えたのです。
結局のところ目標資金は幾らなの?
具体的な目標金額は、先の計算通り7500万円です。
現金と投資の配分は、現金で4700万円、投資で2800万円を目指しています。
現在、投資比率のリバランスに取り組んでいる所です。
ですが、以前に記事でも書きましたが、私は投資に向いていないように感じていますので、現在持っているインデックス投信を買い増している所です。
年金はどうするの?
年金は70歳での繰り下げ受給を考えています。
損益分岐とか難しい事は考えず、まあキリの良い所でという事が一点目
そこまで繰り下げると、年金定期便を信じれば年間の基準生活費を上回る事が出来るという事が二点目
家のリフォームなども考えていますので、その資金の足しにしたいという事が三点目です。
そして計算上は年金がなくても生活が出来る訳ですから、もらった年金も可能な範囲で投資に回そうかとも考えています。
それは私が想定を超えて長生きしてしまった場合に備える為と、想定を超えて元気で居続けられた場合に備える為です。所謂長生きリスクというヤツですね。
もし年金を受給する前に死んでしまったら?
その時は仕方ありません。そういう運命だったと諦めます。
その時はその時
寿命だけはどうにも出来ません
想定前に介護が必要な状態になった場合も同様です。
投資の運用は?
こちらもFPに指摘された事ですが、どの程度の利回りを想定するかというよりも、どのような使い方をするかという事が重要かと思います。
当初は何かあった時の保険的な意味で……と考えていましたが「その時に下落していたらどうするんです?」と指摘され、確かにそのリスクはあるよな~と思いました。
まあ、そう考えるとトリニティスタディのように一定の割合で取り崩すのがセオリーなのかも知れませんが、こちらもFPに指摘された「使わなくても目減りしていく資産」である現預金からまず使い、「増える可能性のある」資産である投信については、そのままキープして置こうかと考えています。
今まで大分やらかしも多かったですが、一応現在までのトータルの運用利回りは4~5%ですので、今後は3%くらいの利回りが得られたら嬉しいなと考えています。
減らなければ御の字くらいの方が
精神衛生上は良いのかも知れませんが、
どうしても欲が出てきますね~
こちらも寿命と一緒で、必要な時に下落していたら…その時は運が無かったと諦めます。
とは言うものの、当面生活出来るだけの資産を保持していれば、想定されるリスクの範囲内だとも考えています。
目標達成の見込みは? FIREしたら仕事はしないの?
一応、手持ちの資産額は目標金額を超えました。
それがFIREの条件を達成しましたという前書きの意味で、現在は預貯金と投信のリバランスに取り組んでいる最中です。
ですので、仕事をしなくても良いという状況にはある訳ですが、ずっと仕事をしないのか?と言われると何とも言えません。
もしかすると、何らかの形で仕事をする可能性も否定出来ません。
したい仕事が見つかったら、何歳になっても挑戦してみたいじゃないですか。
でも、当面は心身ともに休みたいというのが本音です。
今の私の状況は、現在進行形でメンタルがガリガリ削れています。
今年度一杯でFIREと考えていたのですが、来春までとても精神的に持ちそうにありません。
可能ならば明日にでも退職したいところなのですが、これが中々難しいのです。
妖怪人間ベムではないですが「早く人間(退職)になりた~~い!」と心の中で叫んでいます。
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