FIREの根幹をなす「謎貯金」、オッサンなりに感慨深いものがあります。

FIREについて

オッサンが子供の頃からしている貯金に「謎貯金」という物があります。
本当は「将来の夢のための貯金」という恥ずかしい名前で始めた貯金です(「謎貯金」も十分に恥ずかしいですが)
この謎貯金、私のFIRE計画の中では、中核を占める資産になっていますので、今回はその辺りを記事にしたいと思います。

現在の謎貯金

子供の頃からしていた「謎貯金」
現在では、自分の持っている銀行口座の中では、最も長期に渡って貯め続けただけあって、金額的にもそれなりに大きなものとなっています。

5円10円から始めた本当に塵も積もれば何とやらと言う貯金ですが、それでも50年も積もり続けた塵は、とても小さいですが小山を築くほどになりました。

50年は伊達じゃないね

謎貯金の考え方は、起業も出来ず投資の知識も無い平凡なオッサンがFIREへと至る、極めて再現性の高い方法なのではないかと、個人的には思っています。

謎貯金のはじまり

謎貯金は、私が子供の頃「ポテチ」欲しさに、毎日の小遣いを貯めた事から始まっています。
当時の小遣いは5~10円の変動制(笑)だったので、貯められる金額も多くて1日10円程度でした。

確か一週間ほどオヤツを我慢して、憧れの「ポテチ」を一袋買ったものの、夕飯が食べられなくなるという理由で、母に取り上げられてしまうというオチのついた貯金ですね(涙)

当時はギャン泣きの挙句、風呂場に閉じ込められました(^^;

母は、そのポテチを誰かに貰ったと思ったようで「ちゃんとお礼を言えた?」と私に聞いてきたので「小遣いを貯めて買った」と話したら、とても驚いていたのを覚えています。

そして「一週間も我慢が出来たんだ!エライね~」と、とても嬉しそうに褒めてくれたのが「謎貯金」の始まりでした。

初めての現行口座

母に褒めて貰えた事が嬉しくて、私は少しづつ貯金をする習慣がついてきました。
良くある豚さんの貯金箱だったかは忘れましたが、小さな貯金箱に1円2円と貯めていきました。

そしてハッキリとは覚えていないのですが、銀行口座を始めて作ってもらったのが、確か小学生低学年くらいの頃だったと思います。

小さな貯金箱に貯めては、一杯になると母に銀行に振り込んでもらい、少しづつ金額が増えていくのが楽しくて……今考えるとゲーム感覚でしたね~

いつしか目的不明に

そんな「謎貯金」でしたが、「何の為に貯金しているのか?」という目的を見失ってしまい、たしか友達との喧嘩(原因は忘れてしまいました)が切っ掛けで、解約しようとした事もありました。
本当に原因はなんだったかな~?

何かが原因で「ドケチ」とか言われたような気がするのですが思い出せません。
目的も目標も見失い、惰性で貯金を続けていただけだったので、ちょっとした切っ掛けで、「もう止める」となったのだと思います。

(追記)
この記事を書いていて思い出しました。
確か友達がゲイラカイトで遊んでいて、竹ひごの凧で仲間外れにされた事が切っ掛けでした。

将来の夢のために

そんな私を父が止めました。
父は「お前の金なんだから好きにして良い」「でも将来何かやりたい事が出来た時の為に少しだけ残したら?」と私に言いました。

単純な私は、そんな父の説得をコロっと受け入れ、口座の解約は止めて少しだけお金を下ろし、また貯金を再開しました。

良く言えば純真な頃だったのかも(笑)

ちなみに、その時銀行から下ろしたお金を何に使ったか、まったく記憶がありません。
ロクな事に使っていないであろう事は想像がつきますが(^^;
喧嘩の原因となったゲイラカイトは結局買っていないので、本当に何に使ったのだろう?

お小遣いから先取りする

貰った小遣いから「先に一定額を貯金する」という事を、意識的に行うようになったのは、その頃からじゃないかな?

月に1000円の小遣いを貰ったら、先に100円だけ貯金しておくとか、そんな感じだったと思います。

そこから先は、今までも書いてきたように、貰う小遣いが大きくなるにつれて金額も大きくなり、バイトで収入が入った時も、取り敢えずある程度を貯金して残りを使う。
給料を貰ったら、まず一定額を貯金する。
そんな事が、何となく私の習慣になりました。

無意識に金持ち父さんの「自分の取り分を先に取る」を実践していたというと大袈裟でしょうか?

ローンと相性が悪い?

私はローンと相性が悪いようで、あまりローンが好きではありません。
何か重荷を担いでいるように感じて息苦しいんですよね。

学生時代にバイクが欲しくなり必死にバイトした時も、ローンを組むのではなく稼げるバイト代から逆算して予算をたて、その範囲で買えるバイクを探しました。
車も同様で、買える範囲の車を探して買うようにしています。

暗黒時代でも続けた

こんな自分も、湯水のように散財しまくっていた暗黒時代があります。
もう思い出したくもないですが、何故だかこんなボッチでも良いと言ってくれる女性が出来て、お付き合いをしていた時期ですね。
こんな一面があったのだと自分でも驚くほど散財しまくりました。

彼女の前で良いカッコがしたい! その一心でクレジットカードも作りました。
そして車も、あんなに嫌っていたローンを組み、分不相応な車を買いました。
本当に、あの時代は自分の黒歴史になっています。

若気の至りとは言え、恥ずかし過ぎますね

散財しまくり、彼女も含めて多くの人を傷つけ、身も心もボロボロになりました。
けれど、習慣というのは恐ろしいもので、そんな中でも少額の「謎貯金」だけは続けていたのです。
今考えてみても、自分でも不思議で仕方ありません。

現在を支える謎貯金

現在も続けている謎貯金、金額的には投資額の方が大きくなり、本当に小山程度かも知れません。
それでも、私の精神的なバックボーンは、確かに謎貯金にあると思うのです。

まず貯蓄分を確保して、残った収入で生活する術を工夫する。
これが私の生活スタイルであり、自身で起業も出来ず投資の知識も無い、そんな平凡なオッサンがFIREへと至る、唯一の道だったと思うのです。

だって分母(生活費)が小さければ、大きな分子(資産)を目指さなくても、計算結果は同じになる筈ですから(資産額だけがFIREの要素では無いと思いますが)

「欲しい物を買う為に」始めた謎貯金、それはいつしか「将来の夢の為に」と形を変えました。
そして現在、私の「欲しい物」は自由、「私の夢は」FIREと、欲しい物と夢が合致し、後一歩の所まで来ています。

後付けと言われればそれまでですが、これまで続けてきた「謎貯金」は、この時の為にあったのだと思うのです。
「ポテチ」から「FIRE」へ、思えば遠くまで来たものです(^^)

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