腰痛持ちのオッサンは、庭の草むしりが辛くなり、とうとう除草剤に手を出してしまいました。
結果、庭がとんでもない事になってしまったので、今回はその顛末を記事にしてみたいと思います。
荒れ果てた庭
健在だった頃の母は草むしりが日課で、ほぼ毎日のように庭の手入れをしていました。
私も休日などは「休みの日ぐらい家の手伝いをしろ!」と、草むしりを手伝わされたものですが、当時から「面倒くさいな~」と思っていました。
父が亡くなり、母も施設へ入居してしまったので、私が庭の手入れをしなければいけない訳ですが、何だかんだ手入れをサボっているうちに、傍から見たら誰も住んで居ないのではないか?というくらいに庭が荒れ果ててしまいました。
草むしりの苦痛
直接ご近所さんから苦情が出た訳ではないのですが、周囲からも異様に見えて、景観を損ねているのが明らかでした。
そこで昨年の春に、さすがにこれはマズいだろうと草むしりをしようと決心したのですが…
1日で音を上げてしまいました。いや~中腰で作業を続けることの苦痛といったらもう(T T)
しかも年齢のせいか、本当の地獄が始まるのは、作業から2~3日たった頃なんですよ。
年を取ってくると筋肉痛が遅れてやってくるんです(T T)
2~3日後に腰や肩はもちろん、全身が筋肉痛になってしまい、体を起こすのにも一苦労するありさまで、職場でも油の切れたのロボットのように動いていました。
そうしてオッサンは、とうとう除草剤に手を出してしまったのです。
除草剤の種類と使い方
除草剤には大きく分けて二種類があるようです。
茎葉処理型:既に生えている雑草を枯らすもの(液体タイプが多い)
土壌処理型:土壌を雑草が生えにくく変えるもの(粒状タイプが多い)
細かくは成分や効果の違いなど、もっと細かい種類分けがあるようですが、一般的にホームセンターなどで除草剤というと、この2種類が主流のようです。
これらには、それぞれ特徴があり使い方も違います。
茎葉処理型は、文字通り葉や茎などから吸収されて枯らす作用が働き、既に成長した雑草にも効果がある反面、効果のある期間は短めです。
また樹木の幹などからは吸収されないので、庭木の周囲にも使えます。
土壌処理型は、土そのものに作用するので長期間効果が持続しますが、既に成長してしまった雑草には効果が薄いです。
更に庭木などの根からも吸収されて影響を与えてしまう為、最悪の場合は庭木を枯らしてしまう事もあります。
商品の説明書を良く見れば、木の周囲に使えるかどうか書いてありますので、やはり説明書は良く読まないと、今回の私のように痛い目を見ます。
草むしりからの解放
全身筋肉痛で苦しんだオッサンは(半分は面倒くささを誤魔化す言い訳ですが)、結局は除草剤に頼る事にしました。
使用したのは一度撒けば6カ月は効果が持続するという…こちら ネコソギエースV
日曜日に撒いて、最初の2~3日は効果が無いように見えたのですが、1週間程で見事に雑草の芽が枯れてくれました(既に成長してしまったものは手で抜きました)
こんなに便利なものを何故今まで使わなかったのかと、後に地獄が待っているのも知らずに喜んでいました。
だって、春に撒いておけば次は秋に撒くだけ、年2回の散布で面倒な(本音が出てしまいました)草むしりから解放される。
こんな便利なものは無いと当時は思っていました。
徐々に散布範囲が拡がる
庭の雑草は、この除草剤の効果で一掃されましたが、庭木の周りは依然として雑草だらけ。
むしろ、木が邪魔をして雑草がむしり難いったらありゃしない。
という訳で、再び除草剤の登場です。
とは言っても、さすがに木の根本に除草剤を撒くのは抵抗があったので、今度は木を傷めないという液状タイプのネコソギALです。
この除草剤は、粒上タイプよりも効果が出るのが早く、しかも既に成長した雑草にも効く半面、効果が長続きしません。
一度枯れても、次から次へと生えてくる雑草に辟易し、ついに粒状タイプを木の周りにも撒くという禁断の方法を取ってしまいました。
変わり果てた庭木
冬になり葉が落ちても、その時はまだ「もう冬だな~」くらいにしか感じませんでした。
春になり、再び雑草が生え始める時期になって異変に気がつきました。
そう、春になっても木に芽が出て来ないんです。
あれ?と思って枝に触れると、パキっと軽い音がして折れてしまいました。
そう、雑草だけでなく木も枯れてしまったんです。
松など一部の木は残りましたが、かなりの数の木が枯れてしまいました。
両親が大切にしていた庭木・・・一瞬呆然としてしまいました。
しかし時既に遅く、木が枯れている事に気が付いたのは、昨年撒いた除草剤より強力なネコソギトップWという除草剤を撒いてしまった後でした。
当然ですが、正しい使い方をすれば、こんな悲劇は起きません!
今回撒いてしまった除草剤
今回撒いてしまったのも、やはり昨年と同様土壌処理型のタイプでした。
まあパッケージを見れば、昨年撒いたネコソギエースVのバージョンアップ版だというのは一目瞭然なのですけど。
土壌処理剤は、土自体に植物にとって有害な被膜を作る物なのかも知れません。
庭の手入れの素人の私は、面倒くささから逃げるように、良く調べもせずにこれらを使ってしまい、結果的に木を枯らしてしまったのです。
果たして、現在生き残っている木々への影響もどうなる事か……
庭の手入れのこれから
言い訳になるかも知れませんが、木が枯れてしまったのは残念ですが、自分に庭の手入れが出来たのか?というと、正直無理だったんじゃないかと思います。
年々体力が落ちてきて、休日のほとんどを寝て過ごす事が多くなりました。
どうせ自粛生活で出かける事も出来ないのだから、庭仕事ぐらいすれば良いじゃないかと言われそうですが、本当に体力・気力ともに湧いてこないのですm(_ _)m
これから歳とともに、更に身体が動かなくなってくる事を考えると、庭を以前のように復活させる事は不可能な気がします。
知人に話を聞くと、毎年庭師に手入れをお願いしているという人もいましたが、費用を聞いて諦めました。
中には、庭を潰してコンクリートで固めてしまったという人もいました。
自分はこれからどうしよう?
今後の庭の手入れ
今年の除草剤は既に撒いてしまい手遅れですので、今年は残った松なども枯れてしまうかも知れません。
ただ、除草剤に耐えて生き残った木は、とんでもない生命力で枝葉を伸ばしています。
今まで雑草の処理さえサボっていたので、木の枝の剪定なんて、とても手が回っていません。
現在は、少しづつ木の枝を落としていて、ようやく電線に引っ掛かりそうになっていた枝は何とかする事が出来ました。
とは言え、当然ですが木の手入れについての知識がある訳ではないので、とても不格好に切ってしまったので、かえって見苦しくなってしまったようです。
今後は、やはりお金を掛けてでも専門家に手入れを頼むか、いっその事全てを潰してしまうか選択を迫られる事になると思います。
ここまで荒れ果ててしまった庭を再生するのって、きっともの凄く大変なんだろうなぁと思います(金銭的な意味も含めて)
とにかく、この1年間は様子を見てみたいと思います。
今回は、前回よりも強力な土壌処理剤を撒いていますので、果たしてどれくらいの木が生き残るのか……そんな事を考える自分は、なんて残酷な人間なのだろう(T T)
ツタ問題
現在庭木の事もそうなのですが、ツタの問題も深刻です。
種類は分からないのですが、ツタの生命力は物凄いものがあります。
除草剤も土壌処理剤も効きません。
現状どう対処すれば良いのか検討もつきません。
一応、伸びる傍から切っていますが、まったく処理が追いつかない状態です。
枯れたと思った木から葉が生い茂ってきて「良かった無事だったんだ!」と喜んだものの、実は巻きついたツタの葉が、あたかも木に緑が復活したかのように見せていた、なんて事もありました。
正直、この生命力には恐怖さえ感じます。
気が付くと、家の裏へもその魔手を伸ばしていて、床下にまで入り込んでいました。
何とかしないと、家が覆いつくされてしまうのではと危惧し、現在対処法を探しています。
コメント