生前の母との約束の山 水沢山に数年振りに登ってきました。

FIREについて

数年振りに山登りをしようと、母と一緒に登ろうと約束した山
水沢山に登ってみました。
久しぶりの登山で結構キツかったですが、やはり山は気持ち良いですね。

そうだ水沢山へ行こう

あまり家に引き籠り悶々としているのも心身に良く無いと思い、数年振りに山登りをしようかと水沢山へ行って来ました。

水沢山は1000m程の低山で、水沢観音というお寺の脇を登ると登山口へ行く事が出来ます。
平日でも年配の方を中心にそれなりに登山者がいるので、結構人気のある山なのかも知れません。

今日も水沢観音の境内には、明らかに山登りの姿をした人が多くいましたし、山岳マラソンの練習に来ている人もいるようでした。
昔のランナーの中にはマナーの悪い人もいて、登山者とのトラブルが多発していましたが、今日出会ったランナー達は、登山者を無理やり追い抜くような人はいませんでした(^^)

水沢観音への道路

水沢観音へは、渋川駅から伊香保の手前を経由して登っていくルートと、駒寄スマートインターで下車して吉岡町経由で登るルートがあり、今回は吉岡町経由で水沢観音を目指します。

こちらのルートは、芋串で有名な「鹿火屋」さんや「おもちゃと人形・自動車の博物館」などがあり、有名漫画にあやかった「藤原豆腐店」なんてものまであったりします(商魂たくましいですね~)

その一方でラブホ街や珍宝館なんて18禁の施設も多く、何とも混沌とした通りになっていますが、森の中を抜けるような道路から水沢山がどんどん近づいてくるのが見られ、結構ワクワクする道でもあります。

正月などは、初詣の車で大渋滞が発生したりするのですが、最近はコロナの関係で以前ほどの賑わいは消えてしまった感がありますが、来年はどうでしょうか?
第7波の早期の収束を願わずにはいられません。

水沢観音の境内にて

登山を再開する為に少し身体に負荷を掛けようと、低山を歩くには少し大袈裟な装備を準備しました。
ヤッケや食料・水など、合計10kg近い荷物をリュックに詰め込んで、登山靴を履いて水沢観音の大駐車場から境内を目指します。

いかにも「山に登りまっせ」という恰好で歩いていたら目立ってしまうかな?と、少し恥ずかしさを覚悟していたのですが、いざ境内に向かって歩いていたら、似たような恰好の人が結構いたので、少しだけホッとしました。

とは言え、まるで泊まりがけで登山するのでは?という程の大荷物を担いだ人は、さすがに私位でしたけれど(^^;

山頂へ向けてレッツGO!

水沢山の登山口は、お寺脇の石段を上がって万葉歌碑を過ぎた辺りにあります。
途中の道が、前日までの雨で貯水槽が一杯になったのか、小川のように水が流れていました。
滑って転ばないように慎重に歩を進めて登山口を目指します。

水沢山は標高こそ1000mそこそこの低山なのですが、それなりに斜度があり、岩場などもあるので、富士山登山の練習に良いと言われているようで、私の母も富士山の御来光を見に行く前に何度も登っていました。
水沢山自体も、正月の初日の出の名所になっており、私自身も子供の頃に何回か登った事があります。

富士山の練習に良いと言っても、距離も短く小学生が遠足で登る程度の初心者向けの山なのですが、病み上がりの身には結構堪えてしまい、最初の休憩スポットで、早くも帰りたくなってしまいました。
本当に身体が鈍っているのだなと実感する事しばし、気を取り直して山頂を目指します。

水沢山の山頂へ

水沢山への登山道は森の中をひたすら歩き、途中の眺望がほとんど有りません。
周りを見ても、木・岩・木!
木々の影から微かに山頂が見えるかな?という程度です。

登る事1時間余り。視界が開けると石仏展望台に出ます。
曇っていたのは少し残念ですが、展望台からの眺望は今までの疲れが吹っ飛ぶ程の爽快感があります。

ここまで来ると残りは400m程となり、傾斜も緩くなり歩きやすくなってきます。
稜線をアップダウンする事しばし、ようやく山頂へ到着しました。

山頂からは関東平野が一望出来て、赤城山や白根山などを始め条件が良ければ富士山も見えます。
もしかするとスカイツリーも見えるかも知れませんね。

母との思い出

先ほども書いたように、水沢山へは私も母も何度も登っていますが、何故か一緒に登った事はありませんでした。

母の認知症が次第に症状が重くなる中でも、富士山への登山や白馬の雪渓の話をする時は、よほど思い出深かったのか、認知症を患っているとは思えないほどハッキリと会話が成立しました。
徐々に認知症が進行して周辺症状も深刻化していく中、私は母と「元気になったら一緒に水沢山に登ろう」と約束しました。
叶える事は難しいと思った約束でしたが、その時は母も「そうだね、一緒に登りたいね」と言ってくれました。

しかし、残念ながら急速に病状は進み、やがて母の介護度は「5」となり、ほぼ寝たきりの状態になってしまい、約束が果たされる事なく母は旅だってしまいました。

山頂で思うのは「母が元気だった頃に一度で良いから一緒に登ってみたかったな」という事。
山頂からの絶景を目の前にして、そんな事を思いながらも何故か涙は出ませんでした。

きっと私は薄情なのでしょう。
母さん…ゴメンナサイ……

下山後、再び水沢観音へ

下山してから、再び水沢観音へお参りをしました。

お参りって願い事をするのではなく、願いが叶った時にお礼をするのだという話を聞いた事があります。
例えば初詣は、一年の計を神様(仏様)の前で誓うと共に、前年の願いが叶った時には、そこ迄の道程を見守ってくれた事への感謝を捧げるのだとか

私の場合、母と山に登るという約束を果たす事は出来ませんでしたが、こうして再び山へ登ろうと思える程に心身が回復した事に感謝して参拝しました。

これからFIRE生活を送っていく中で、色々な困難を一つ一つ解決しながら充実した時間が過ごせたと思えた時、見守ってくれた事への感謝の参拝をしようと思います。
もしかしたら他の山の神社かも知れませんけれど・・・(^^;

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